挑戦してみたい焚き火料理!豚ロースの山賊蒸し焼き
所要時間 約60分
材料(4人分)
豚ロース肉…400g
漬け込み味噌…白味噌大さじ6、みりん大さじ2、砂糖大さじ1、実山椒30粒を練り合わせる。
朴葉、カキドオシの葉…適量
作り方
❶1㎝厚の豚ロースに漬け込み味噌を塗りひと晩おく。
❷包丁の背で①を叩いてから粗みじん切りして練り合わせる。
❸朴葉で②を挟みダッチオーブンなどで15分ほど蒸し焼きにする。
❹カキドオシなどを添えて熱々をいただく。
漬け込み肉は生肉に比べて腐りにくくなるので、夏場の野外調理にもオススメだ。昔ながらの肉の保存法でもある。もし、朴葉が手に入らなければ、クッキングペーパーなどでもよい。カキドオシは見た目もよく、味を際立たせる役目もあるので、必ず添えたい(香味野菜やハーブで代用可)。
アウトドア料理人
長野修平さん
野生食材を使った料理を得意とする野外料理人かつ独自のスタイルを表現するネイチャークラフト作家。
道端で採集OK!シロザのスパニッシュオムレツ
所要時間 約25分
材料(4人分)
卵(L)…4個 じゃがいも…2個
シロザ…50g チーズ…大さじ1
バター…15g オリーブオイル…少々
塩・こしょう…各少々 飾り用シロツメクサ…少々
作り方
❶シロザを洗い、さっと茹でる。飾り用のシロツメクサもさっと洗う。
❷じゃがいもを下茹でして、いちょう切りにする。
❸熱したフライパンに油をひき、①のシロザと②を加えて炒め、軽く塩・こしょうをふる。
❹ボウルに卵を割り入れ、塩・こしょう、チーズを加え混ぜる。粗熱が取れた③を加え混ぜる。
❺熱したフライパンにバターを溶かし、④を流し入れる。箸で混ぜ半熟状になったらフタをして中火~弱火で4分程焼く。好みで①の飾り用のシロツメクサを入れる。
❻裏に返してバターを少し足して焦げ目が付くまで焼く。お好みでケチャップ、マスタードをつけて食べよう。
ホウレンソウのような味わいで、違和感なく食べられる。和え物、おひたし、炒め物や天ぷらにしてもおいしい。
シロザ
道端や畑、荒れ地などにはえる1年草。初夏から秋口にかけて、おもに若芽や葉を採取。葉についている粉をよく洗い落として使う。
合同会社つむぎて
雑草料理研究家 前田 純さん
京都大学農学研究科農学専攻雑草学研究室で雑草学を学ぶ。在学時より野外でダッチオーブンや七輪で野草を料理していた。
ワンバーナーで簡単調理!サバのガーリックトマト和え
所要時間 約2分
サバの水煮缶を汁ごとシェラカップに入れ、パスタソースのガーリックトマトを加えてかき混ぜながら加熱。煮立ったらでき上がり。長時間煮込んだブイヤベースのような味わい。パスタに混ぜたり、フランスパンにのせて食べてもいい。
紀行作家&バックパッカー
シェルパ斉藤さん
本誌の連載でもおなじみのワンバーナークッキングの達人。新刊『シェルパ斉藤の遊歩見聞録』好評発売中。
松葉で自然酵母のしゅわしゅわサイダーを作ってみよう!
所要時間 10日
サイダーの語源はリンゴ果汁を発酵させたシードル。やがて果汁の代わりに砂糖水を使い、風味づけに針葉樹の葉を加えるバリエーションが生まれたようだ。炭酸はさほど強くはないが、やさしい涼味がのどを駆け抜ける。
作り方
❶松の新葉を枝からはずし葉だけにし、軽く水洗いする。
❷湯を沸かして10%量の砂糖を入れ、冷ます。
❸熱湯殺菌した容器(酒ビン、ペットボトルなど口の狭いもの)に松葉を八分目までゆるく入れる。
❹冷ました砂糖水を肩口まで注ぐ。
❺フタをゆるめに閉め日当たりのよい場所に置く。
❻3日ほどで松葉由来の野生酵母により発酵がはじまる。10日ほどおけば完成。
自然系ジャーナリストかくまつとむさん
自然と人間の関係を軸に、農山漁村の生活文化、職人の手業、地域活性化、野遊び、自然保護と、幅広い領域で取材、執筆活動をしている。
※構成/松村由美子
(BE-PAL 2020年8月号より)