長野家を囲む東京・八王子の山々は、子どもにとって大の遊び場。
山道の途中には沢が流れて、竹林や雑木林は日ごとに違う表情を見せる。
そろそろ、山にも春が訪れてくる季節。自作の背負子を背負って、お弁当持参でお出かけしてみましょう。
【背負子の作り方】
枝をパーツごとに切り皮を削ってやすりをかけ、滑らかにする。横に渡す枝の両端は丸く削り、縦枠にこの横棒を挿す穴を開ける。
上の4本のパーツが座面。四角い枠を作り、背のパーツの縦枠に垂直に差し込む。下の3本が座面に取り付ける手すり。
それぞれのパーツを組み立てる。縦枠のドリルであけた穴に横棒を差し込むだけで、あとはロープで強度を保たせる。
ロープを巻く。木が縮むとロープが緩むので、巻きはじめは縛って固定せず、写真のように巻き付ける程度がいい。
テンションをかけながらしっかりロープを引き、写真のように座と背のパーツを固定したら、座面を編んでいく。
8の字を描くように左右の縦枠にロープを渡していく。ロープは伸縮性がなくほどけにくい、麻やシュロ縄が向く。
最後の留めも、縛らず写真のように巻き付けるだけでOK。これだと玉にならないので、荷物や背中にぶつからない。
同じように背の下部分にもロープを巻き付けて固定すれば完成。背負いひもは市販の連尺を使用。
じつはこのための背負子!? 背中合わせでもおしゃべりが絶えない。背中から、「あっちにいって」と指示が飛ぶ。
子どもが寝てしまったら、背負うことも。行きより重たくなった背中の荷物。でも、背負子を通して伝わる我が子の重みに、まんざらでもない長野さんでした。
【教えてくれた人】
長野修平さん
枝、流木などの自然素材を用いたクラフトに定評があるネイチャークラフト作家。料理の腕もプロ級。
●過去記事
【子育てパパ長野修平の青空日記vol.6】貝殻を使った雅な自然遊びでパーティー
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