本誌人気連載『サラリーマン転覆隊』でおなじみの本田亮(ほんだりょう)隊長。本田隊長のイラスト原画展「本田亮 SDGsユーモアイラスト原画展」が、2020年10月1日(木)から16日(金)までの日程で、伊藤忠青山アートスクエアで開催されます。
今回のテーマはSDGs(持続可能な開発目標)。「楽しく知る世界を救う17の目標」を明るくて可愛いイラストレーションで、ユーモアたっぷりに表現しています。
そんな本田隊長に、SDGsについて聞いてみました。
ユーモラスなイラストを付けて、思い切り柔らかくしてみようと考えました
Q:今回、原画展を開催するにあたって、どのようなメッセージを発信したいとお考えですか?
SDGsを日本語に訳せば「持続可能な開発目標」ということになるけどそれを理解してるのは企業だけで一般の人たちには届いていないと思います。
SDGsは国や企業だけが取り組めばいいものじゃなく人類すべてのテーマです。言ってみれば「人類が生き残るためのガイドブック」だと思います。
しかし、あまりにも難解な文章ばかりで何のことやらチンプンカンプンです。SDGsなんて自分たちの暮らしとは関係ないと思ってしまいます。
以前からこれをできるだけ多くの人に届けるにはどうしたらいいかと考えていました。そこで、個別のSDGsのターゲットを読み込んで平易な言葉にしてしかもユーモラスなイラストを付けて、思い切り柔らかくしてみようと考えました。
あらゆる人が暮らしの中でSDGsを意識することができれば地球は少しはいい方向に向かうのではないかと思っています。
楽しい絵を見に来るようなピクニック気分で来てほしい
Q:どのような方々にみていただきたいとお考えですか?
おそらくこの個展を見に来る多くの人はもともと環境問題に興味がある人か、企業のCSR室に務めているようなタイプの人だと思います。
もちろんそういう人にたくさん見てもらいSDGsを広めてほしいと思うのですが、僕はSDGsを知らなかった無関心層にも見てもらいたいと思っています。
そういう人たちがSDGsをきちんと理解することによって地球の運命は明るくなると思うからです。
僕のユーモアイラストは決して堅苦しくなく気楽に見れますから、難しい講義を聞きに来るような感覚ではなく、楽しい絵を見に来るようなピクニック気分で来てほしいと思っています。
Q:本田隊長にとって、身近なSDGsがあればお聞かせください
僕は映像、エッセイ、イラスト、写真などの作品を発表していますが、それらはどれも地球のメッセージです。
地球は何も話してくれませんから、僕が代わりに地球の素晴らしさや地球の悩みを伝える役割をしています。
転覆隊でバカなチャレンジしてるのも実は地球と遊ぶことの素晴らしさを伝えています。
ただ轟沈して喜んでいると思ったら大間違い(笑)
環境マンガでは地球の悩みを伝え、葉っぱアートでは地球の美しさを伝えています。SDGsのテーマで言えば、7のエネルギー問題や12の廃棄物問題、13の温暖化問題、14の海の豊かさ、16の陸の豊かさなどが、僕の主なテーマです。
地球の言葉を誰にでも届くカタチで伝えることが僕のSDGs貢献だと思っています。
Q:最後にBE-PAL読者に向けて、メッセージをどうぞ
BE-PAL読者層は自然が大好きな人たちばかりですから意識しないでも日々の生活や遊びの中でSDGsを実践、貢献している人が多いのじゃないかと思います。
でも一般の人たちは違います。自然と聞いただけで恐がり避けようとする人もいるし、自然の素晴らしさをまったく知らず都会から出ない人も多い。
BE-PAL読者が増えれば、海山川をまるで意識せずに痛めつける人も減るのじゃないかと思います。
地球の痛みをみんなが自分のことのように感じることがSDGsの第一歩。ビーパルの読者は1人1人が地球の伝道師になれると思っています。
それぞれが自分の言葉やメディアを使って自然の素晴らしさを伝えてほしい。このイラスト展のことも広めるのも第一歩かもしれません(笑)
プロフィール
本田亮(作家・サラリーマン転覆隊隊長)
映像、エッセイ、イラスト、写真などの表現手段を持つマルチクリエイター。1990年より、環境問題をテーマとしたユーモアイラスト「エコノザウルス」を描き続けている。BE-PALではサラリーマン転覆隊の隊長としてもおなじみ。
開催概要
本田亮 SDGsユーモアイラスト原画展
日程:2020年10月1日(木)~16日(金)
時間:11時から17時
定休日:毎週月曜日
場所:伊藤忠青山アートスクエア
住所:東京都港区北青山 2-3-1 Itochu Garden B1F
入場料:無料
主催:認定NPO法人国連WFP協会
後援:WFP国連世界食糧計画 日本事務所、外務省、農林水産省
協力:伊藤忠商事株式会社
本田亮SDGsユーモアイラスト原画展 ~楽しく知る世界を救う17の目標~
http://www.itochu-artsquare.jp/exhibition/2020/honda.html