アウトドアから日常まで高機能な水筒が人気
キャンプなどのアウトドアシーンから、ジムでのハイドレーションや、在宅勤務でのデスクワークまで、気軽に飲み物を手にできる水筒が見直されている。暑い季節には冷たい飲み物を、寒い季節には温かい飲み物を、長い時間あまり変わらない温度で楽しめる保温性の高い機能的な水筒が人気だ。
その背景には、外で遊ぶアクティビティの人気が一役買っているようだ。スポーツシーンで水分摂取=ハイドレーションはとても重要とされ、スポーツの裾野が広がったことで、日常生活でも意識的に水分を摂ることが当たり前になった。また飲みやすさや持ち運びやすさ、各シーンに馴染むデザインなど、ユーザーの心をくすぐるアイテムが増えている点も見逃せない。
その中でも今回は、アメリカはオレゴン州をホームとする「Hydro Flask(ハイドロフラスク)」のアイテムをご紹介したい。
ハイドロフラスクとの出会い
ハイドロフラスクは2009年にオレゴン州ベンドで設立され、断熱ボトルや断熱グラウラー(ビールボトル)を一早く市場へ投入したブランドとして知られている。
元々私が同ブランドと出会ったのは、特段水筒が欲しいからでも、水分補給を意識的にしたかったからでもない。友人が主宰するスノーボードブランドが突然水筒にロゴを入れて売り出したことがきっかけだった。
水筒と言えば、小学生の頃に使っていた、新幹線のイラストが入った青いコンパクトな肩下げのものを連想する。しかし、そんな自分のイメージに反して、真っ黒でシンプルで硬派なアイテムとしてラインナップされていたのだ。「これなら普段持ち歩いてもクールだし水分補給もできるし便利そうだ」ということで、手に取ってみた。
驚くべきは、その保温能力。「騙されたと思って使ってみてくれ」という友人のセリフ通り、冷たい水がいつまで経ってもぬるくなることがない。かつて使っていた水筒とは雲泥の差であった。同ブランドでは温度を保つため“二重壁真空断熱技術”を採用しており、冷たい飲み物は最大24時間冷たいままで、温かい飲み物は最大6時間湯気が出る状態を保つという。
人気が爆発、街でもよく見かける存在に
調べてみるとハイドロフラスクは、その友人のブランドだけではなく、海外でもインディーズブランドから大手メーカーまで、様々なメーカーとコラボレーションを果たしていた。比較的ミニマルな暮らしを好むわれわれ世代が、長らく接することのなかった「水分補給」という隙間にスッと入ってくる感覚すらあった。
さて、そうこう考えている間にこのブランドは大きく成長を果たし、2年連続で“Inc 500”の「急成長企業リスト」と“Outside”誌の「働きたい企業リスト」にランクインしたという。日本でも百貨店の特設コーナーに大きく並んだり、アウトドアショップでも見かけることが増えるなど、ハイドロフラスクと私の友人の先見性を垣間見たのだった。
話がどんどん進んでしまったが、以前購入した定番アイテム(20オンスのスタンダードマウス)だと容量が少なく感じたこともあり、新しい容量の大きいものを探していた。
新しいモデル、「トレイルシリーズ」を試す
今回購入したのは、2020年の3月に発売された「Trail Series(トレイルシリーズ)」というニクい名前があしらわれたもの。その名の通り“山道”つまり“トレイル”シーンでの使用を想定した軽量バージョンで、同じサイズのボトルと比べて約25%の軽量化に成功しているという。実際にこのトレイルシリーズの32オンス(946ml)容量だと、重量はカタログ値335gで、実測値が360g。通常版が475gなので実に30%も軽くなっている。このスペックで、更に保温性能も以前と変わらず、保冷最大24時間、保温最大6時間を維持している。
カラーバリエーションは山道に似合うシックな3色展開で、Obsidian(オブシディアン / 黒曜石)、Slate(スレート / 粘板岩)、Clay(クレー / 粘土)という、これも自然からインスパイアされたカラーが選べる。同封のスクリューキャップのほか、蓋をひねるだけで直接飲める別売のキャップもあり、シーンによって使い分けも可能だ。
お気に入りのカラーを見つけて、ぜひ山の中のアクティビティで使用していただきたい。家から飲み水を運ぶだけでなく、山の湧水を入れて持って帰る用途としてもオススメだ。
Hydro Flask(ハイドロフラスク)TRAIL SERIES
モデル名:32 oz Lightweight Wide Mouth
重量:335g
カラー:3色
価格:6,300円(税抜)
Instagram@hydroflask.co.jp