キャンパー達が注目する斧メーカー、Husqvarna(ハスクバーナ)
キャンプを楽しむ人なら一度は目にする、もしくは耳にする斧メーカー、Husqvarna(ハスクバーナ)。
ハスクバーナは330年以上の歴史を持ち、かつては銃火器を製造、スウェーデン王室に納めていました。現在は農機具や園芸用品を扱うメーカーとして、世界60カ国以上の人々から信頼を得ています。
日本においても林業従事者や農家、そして私達キャンパーが、熱い視線を向けているメーカーです。
今回はそんなハスクバーナが製造・販売している小型薪割り斧を1年間使い、身をもって感じたその魅力をご紹介します。
太い薪・硬い薪も難なく割れる
キャンプで焚火をする際に、薪は必需品です。薪はキャンプ場やホームセンターで購入できますが、大抵は太く、自分で細く割る必要があります。
ナイフ1本で薪を割るバトニングという方法もありますが、私は斧で豪快に薪を割るのに憧れ、ハスクバーナの小型薪割り斧を購入しました。
全長が50cm、ヘッドの重量が900gの小型薪割り斧は、サイズ・重量ともに、キャンプの薪割りに調度良いです。
キャンプ場・ホームセンターで入手できる薪は、はじめからざっくり割られていますが、焚火にくべるためには、もう少し割る必要があります。
ざっくり割られた薪は小さな斧でも割りやすく、ハスクバーナの小型薪割り斧が活躍します。
ハスクバーナの斧は、大きなものだと82cm、小さいものは34cmの斧があります。
全長50cmの小型薪割り斧は、ラインナップのおよそ中間くらいの大きさです。薪を割るパワーが適度にあり、かつ持ち運びに不自由しない大きさのため、大小両方の良いとこ取りといった印象です。
薪を裂く形状のヘッド
小型薪割り斧のヘッドは、正面から見ると中央が膨らんだひし形になっています。
刃先が薪に「スッ」と入り、刃が薪に入り込むにつれて、膨らんだヘッドが薪を裂くように割ります。
実際に薪を割ると、力を入れて振り下ろさなくても、簡単に薪が割れるように感じます。
広葉樹や節のある硬い薪は、さすがに力を込めて斧を振り下ろさないと割れません。しかし針葉樹のような柔らかい薪は、疲れを感じずいつまでも薪割りが出来そうな気がします。
製造方法・材料ともに、高クオリティ・高品質
斧のヘッドに刻印されたロゴと、HAND FORGEDの文字は、スウェーデンのクラフトマンによる手鍛造の証拠です。
手鍛造とは、金属を叩いて鍛えるという事。日本の刀鍛冶が日本刀を叩いて鍛える様に、ハスクバーナの斧はスウェーデンのクラフトマン(職人)が、ひとつひとつ手作業で叩いて鍛えています。
ヘッドの材質はスウェーデン鋼という、スウェーデン産の高品質の鉄鉱石から作られた鋼です。
錆びに強いという特徴があり、屋外での使用がメインの薪割り斧に、最適の材料です。
柄の材料はヒッコリー材で、硬く頑丈で、衝撃吸収に優れた木材です。
強い衝撃のかかる薪割りでも、充分に耐えられる木材のため、こちらも薪割り斧の柄として最適な材料です。
小型薪割り斧は、キャンパーが持つ最初の1本に最適な斧
ハスクバーナの小型薪割り斧を1年間使って感じたのは、初心者でも扱いやすく、薪割り斧の入門用として最適だということです。
キャンプギアを選ぶ際に、見た目も性能も、こだわる人は多いと思います。しかし実際に使ってみないと、本当に扱いやすいか、持ち運びはしやすいか、自分の体形や使い方に合っているのかなど、分からない部分は多いものです。
薪割り用の斧も使ってみなきゃ分からない、百聞は一見に如かずだと私は考え、思い切って購入しました。今では購入して正解だったと強く感じます。
購入当時、薪割り初心者の私でも問題なく扱うことができました。大き過ぎないため持ち運びもしやいです。適度な重さのヘッドが、太い薪・硬い薪もしっかり割ってくれるため、安心感があります。
ハスクバーナの小型薪割斧は、キャンパーが持つ最初の1本にふさわしい斧でした。
小型薪割り斧
全長 :50cm
重量 :1,322g(ヘッド重量:900g)
材質 :スウェーデン鋼(ヘッド)、ヒッコリー(柄)
付属品:革製ブレードカバー
メーカー希望小売価格:¥7,860(税別)