キャンプサイトを完成させた後、フーッとひと息つきたいときに飲む一杯のコーヒー。もう、たまりません。そんな至福の時をいっそう充実させてくれるコーヒードリッパーにもこだわりたい!
フィールドで自分好みのコーヒーを味わうために知っておきたい基礎知識
一般的なドリッパーは、1つ穴のメリタ、3つ穴のカリタ、逆円錐状のHARIOの3種類が主流。その違いは、コーヒーがろ過されるスピードだ。メリタはどんな注ぎ方をしても安定したペースで抽出でき、HARIOは淹れる人が抽出のペースをコントロールできる。カリタはその中間になる。各々の特徴を知っていれば、自分のこだわり加減に合うドリッパーを選ぶヒントになるはずだ。
各ドリッパーの内側に施されたリブは、ペーパーの密着を防いで豆から発生するガスを抜き、湯が浸み出しやすくするためのものだ。
フィルター使用タイプのおすすめコーヒードリッパー8選
それでは、ペーパーフィルターが必要なおすすめコーヒードリッパーを紹介!
イフニ/BEAK bean ¥3,900
ドリップポットの注ぎ口に差し込むだけで、糸のように細い湯を注いだり、点滴も可能。柔らかい金属製で、キャンプ用ケトルの注ぎ口にも装着できる。
問い合わせ先 イフニ 054(255)0122
アウトドア用ドリッパーの草分け的存在
ユニフレーム/コーヒーバネット cute ¥1,819
28年前に誕生したコーヒーバネットの小型版で2杯用。壁面がなく、コーヒー豆から出るガスをスムーズに排出し、雑味の少ないコーヒーが淹れられる。逆円錐形フィルター使用。(約46g)
弾力のあるばね鋼製だから、基部をリングに引っ掛けるとペチャンコに。ナイロン収納ケース付き。
問い合わせ先 新越ワークス 03(3264)8311
バラせばコンパクトになる組み立て式
スノーピーク/フィールドバリスタ ドリッパー ¥5,600
口径10㎝程度のカップ類にしっかりのせられる。湯の注ぎ方にもよるが、抽出速度は比較的速めで、やや酸味が強めなコーヒーに仕上がるような印象だ。逆円錐形フィルター使用。(150g)※重量は収納ケースを含まない本体のみの重さです。
問い合わせ先 スノーピーク 0120-010-660
味の調節ができるリバーシブル
リバーズ/コーヒーポアオーバーセット ¥1,600
表裏に施された異なる形状と本数のリブが、抽出速度を調整してくれるユニークなモデル。写真のように内側を使うと抽出速度が遅く酸味を抑えた味に。一方、外側を使うと抽出が速く苦みを抑えた味になる。(88g)
柔らかいシリコン製だからクニャッと丸めてカップに入れておける。フィルターは逆円錐形を使用。
問い合わせ先 リバーズ 0120-915-682
胸ポケにも入る携帯性が魅力
ミュニーク/テトラドリップ 02P ¥1,500
25gという軽さに加え、6㎜の厚さに分解収納できるバックパッカーにも便利なモデル。逆円錐形フィルターを使用し、口径56〜128㎜のカップや食器に対応する。ポリプロピレン製。(25g)
同じ形状の3つのパーツからなり、脚になる三角穴にカラビナを通しても持ち運べる。
問い合わせ先 エイ アンド エフ 03(3209)7575
職人の手作りによる富士山形
イフニ/MT. FUJI ドリッパー ¥3,300
金属加工の町・新潟県燕市で作られている、銅メッキのステンレスワイヤー製。逆円錐形フィルターを使うので、スムーズかつスピーディーに抽出できる。カップや水筒への直置きもOK。(約59g)
豆から出るガスが全方向から抜けるため、十分な"蒸らし"が可能。抽出速度もかなり速い。
問い合わせ先 イフニ 054(255)0122
小さくてカワイイおひとり様用
カリタ/カフェ・トール ¥240
内壁に細いリブが施されたプラスチック製。カップに直接のせて使うタイプで、1杯用の小さな台形フィルター使用する。なにより、ワンコイン(¥500)でお釣りがくる価格はうれしい限り。(50g)
問い合わせ先 カリタ 045(440)6444
〝通〟の間でも評価の高い逸品
カリタ/ウェーブドリッパー 155 ¥2,600
ドリッパーにはリブはなく、側面にウェーブがある平底フィルターを使う。平底タイプはコーヒーに均一に湯が染み渡りやすく、正しい淹れ方を習得すれば、プロ顔負けの抽出も夢じゃない。(90g)
ドリッパーは3つ穴タイプだが、抽出速度はやや遅め。少々苦味のきいたコク深な味わいだった。
問い合わせ先 カリタ 045(440)6444
安定した味を求めるならコレ!
HARIO/浸漬式ドリッパー スイッチ ¥3,500
美しいスパイラルリブが施され、抽出穴の開閉ができるガラス製ドリッパー。浸漬式は湯を一気に注いで数分(マニュアルでは2分)浸してから抽出する方法で、誰でも均一な抽出ができるのが特徴だ。(約343g)
浸漬後に穴を開放すると、ドバーッと抽出。苦味のきいたキリッとした味に仕上がった。
底部にベアリングが仕込んであり、スイッチのオン・オフ操作で穴の開閉ができる仕組みだ。
問い合わせ先 HARIO 0120-398-207
※構成/坂本りえ 撮影/永易量行
(BE-PAL 2020年10月号より)