夏も本番を迎えようとしていた7月のはじめ、夫から「これ、行かない?」と、あるwebサイトを見せられました。目に飛び込んできたのは、パソコンの画面を通してもヨダレがたれる料理の数々と、笑顔で自転車に乗る人たちの姿。それは、CHRIS KINGというアメリカの自転車パーツメーカーが主宰する『GOURMET CENTURY』というイベントの写真でした。
開催は2014年10月18日。会場となるのはアメリカ、サンフランシスコのソノマ。ゴールデンゲートブリッジから車で45分ほど北に走った町で、世界屈指のワインの産地としても知られます。
夫曰く、このイベントは地産地消のおいしいものを食べながら、自転車のプロが選び抜いたルートを自転車で巡るとのこと。この時、詳しいことは何一つ分かっていませんでした。でも、とにかくワクワクする―?! ただそれだけ。直感で参加することを決めました。
『GOURMET CENTURY』が始まったのは2008年。アメリカンメイドにこだわったコンポーネントメーカー、CHRIS KINGが主宰する、グルメと自転車を楽しむイベントです。食材、シェフ、ライドコース。すべてにわたり地元の魅力を感じてもらおうと、毎回趣向を凝らしています。400人のエントリーは、すぐに締め切り。回を重ねるごとに洗練され、アメリカ国内はもちろん、世界中の自転車好きがこぞって参加するほどの人気ぶりなのだとか。
エイドステーションで地産の食べ物を提供するセンチュリーライドは、日本国内でもいくつか開催されています。しかしCHRIS KINGの提案する『GOURMET CENTURY』は別格。朝食に始まり、エイドステーション、そしてゴールした後のディナーまで。地元のシェフ達が腕によりをかけた、ナイフ&フォークのレストランで提供するようなメニューを食べられるのです。
一刻も早く参加したい……!
はやる気持ちをおさえ、時間を見つけては自転車に乗ることを自分に課しました。というのも、このイベントのコースは約80マイル(100km)。わたしの自転車レベルは気まぐれでミニベロに乗る程度。乗る時間も、せいぜい30分が関の山。結果、休日に時間を見つけて2度ほど長距離ライドの練習をしましたが、20kmぐらい乗ってバタンキュー。正直、ゴールできるんだろうか……と大きな不安を抱えつつ、アメリカへ飛び立ちました。
サンフランシスコ国際空港にて。参加するため、ロードバイクはもっていきました。持ち込みサイズなど、利用する航空会社へ事前にリクエストを入れておくと安心です。
さて、前置きが長くなりましたが! 結果からいうと、無事に完走しました。次回の更新では、イベントの全貌をお伝えしたいと思います。
CHRIS KING
http://chrisking.com/
GOURMET CENTURY
http://chrisking.com/company/events_gc_mmddyy
写真・文/ニイミユカ