繰り返すが、けれど実験はとても恐ろしい結論を導く。
まずガモーは実験にあたり”摂取カロリーは増やさない”、”ジョギングや筋トレなどの運動は続ける”等、いくつかの決めごとをする。決してお菓子やアイスクリーム漬けでゴロゴロしていたわけではないのにあっという間に肝臓は脂肪をたっぷり蓄え、実験を終えるころには糖尿病になりかけ、心臓病のリスクが高まり、ウエストが11センチも太くなるのだ。え~!
しかもしかも。砂糖は食べ続けるともっと砂糖が欲しくなり、気分的に落ち込んでやる気が出なくなる。それでたまらず砂糖をとると幸福感に満たされ、また砂糖が欲しくなる…って、まさにドラッグじゃん!
そんな”砂糖中毒”は科学的にも説明される事実で、食品大企業はもっとも売れる商品をつくるために甘味料の濃度をコントロールしているというのだ。コワイ~。
もうすぐ一児のパパになる予定だったガモーは、食育の大切さを思い知る。映画には砂糖のとりすぎで歯が茶色く溶けてボロボロになったティーンエイジャーが登場する。
2~3歳から哺乳瓶でマウンテンデューを飲ませる母親って、それはナシだろう! と思うが、加工食品の8割に砂糖が入っているとなると、他人のことをとやかく言えない気分になる。
『あまくない砂糖の話』(アンプラグド)
amakunai-sugar.com
●監督&出演/デイモン・ガモー
●シアター・イメージフォーラムほか公開中
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構成/浅見祥子