サウナカーの中で何が…?(第一回日本サウナ祭りレポート2)
さる2016年3月7日。長野県小海町で行なわれた『第一回サウナ祭り』において、日本初となるサウナカー、その名も『サウナトースター』がお披露目となった!
そのエクスタシーな気持ち良さを体験し終えてボケ~ッとしつつ、ふとさっきまで入っていたサウナトースターをみると、な…、なんと!
その窓から内部を覗いてる人がいるではないか? いったい中で何がおこなわれているんだ!
と、ここまでが『サウナ祭りレポート 1』のあらすじだ!
そこでオレ(筆者:カーツ佐藤)もパンツ一丁で(本当に海パン一丁なんだからしょうがない)、サウナトースターに駆けつけた!
そして窓から中を覗く……な、なにやら横たわった女性の御足が覗いとるじゃないかァァあ!
サウナの中に横たわった女性の御足がァァ!
いったいなにが起きようとしているのだ!
おまけに横には葉っぱのついた木の枝のようなモノが置かれている。
さらに覗き続けていると、もう一人、外国人女性が入ってきて、寝ている女性をその木の枝でバッサバッサで打ちはじめるじゃないですか!
どうだい? むりやりガラス越しに写真撮ったから、乱反射しちゃってよくわかんね~だろ!?
それにしても外国人女性が木の枝で女性を打ち据えるというこの荒ぶる行為。いったいなんなのか?
「ウィスキング」とはなにか?
…っつうと、これがバルト三国はリトアニアでおこなわれている「ウィスキング」という、サウナで行われるトリートメントの一種。
最近は日本でもイケてるサウナは「ヴィヒタ」といって、白樺の枝葉で体を叩けるようになっているけど、リトアニアでは日本でいうところのマッサージみたいな感覚で「ウィスキングマスター」と呼ばれる人が、プロフェッショナルな技術を駆使し、サウナ室の中でサウナ利用者の体にこのトリートメントを施すのだ!
そして今回、このウィスキングを行っている外国人女性こそが!
北欧と並ぶサウナ先進エリア・バルト三国
サウナトースターの中でウィスキングをおこなっている、この外国人女性こそ、リトアニアからサウナ祭りのために来日されたウィスキングマスターの“ヴィクトリア・ビュセルテ”さんである!
はい、こちらがヴィクトリアさんでございます。後で横たわっているのはウィスキングを受けた女性でございますね。
サウナというとフィンランドが有名だが、実はリトアニアを擁するバルト三国もフィンランドと並ぶサウナ大国。
エストニア(リトアニアではないけどね)のスモークサウナは世界遺産に指定されているほどなのだ。
余談ですが、スモークサウナとは、煙突のない巨大な造りのストーブで、サウナ室に煙を充満させながら燻すように室内を暖めてから火を消し、いったん煙を排除させて、ストーブの余熱で暖まるという、「サウナの王様」とも呼ばれるクラシックなサウナ。
そんな豆知識はとりあえず置いておいて、サウナトースターの中でのウィスキングはどんどん佳境に入っていく。
セクシャルバイオレットなウィスキングが熱く続く!
ウィスキングが激しくなっていくのと同様に、写真の乱反射もますます激しくなっていくが、これがリアリティーというヤツだ!
その激しさに、ヴィクトリアさんのタオルとかちょっとはだけてセクシーゾーンみたいになっちゃてますから!
そのくらい気合を入れる。そのくらい本気で施術する。それがウィスキングなのだ!
ウィスキングの効果は、毒素の排出に肌の活性化。さらには精神的なリラックスをも生むという。
今回は樫の枝葉をつかってのウィスキングだったが、そういうナチュラルな素材で体に刺激を与えるというのが、またまたナチュラル!!
まさに自然と一体化するトリートメントなのである。
お次はサウナハットの作り方セミナーですと!
そしてそのウィスキングが終わった後のヴィクトリア嬢。今度はサウナハットのメイキングセミナーをおこなうというじゃないですか!
このヴィクトリアさん、ウィスキングマスターにして、サウナハットデザイナーでもあったのだ!!
サウナハットとは、日本ではほとんど知られていないが、サウナーともなれば一個は持っておきたいアイテム。
「なにそれ? なんの意味があるの?」
そんな疑問は『サウナ祭りレポート 3』で解明されていくのであった!
(つづく)
●この記事は2016年3月7日に行われた『第一回日本サウナ祭り』の取材記事です。
構成・文/カーツさとう