新しい生活様式が求められる今日このごろ。自宅で過ごすことが多くなり、子どもがフラストレーションをためてはいませんか?
わが家では、子どもが室内でも、おもいっきり遊ぶことができるように、自宅の壁にクライミングウォールを設置しました。
全てDIYしたので、大幅に費用をおさえることができました。子ども達も大よろこびしています。かかった費用や作業の手順をご紹介したいと思います!
今回の記事では、壁に直接穴をあけてDIYを行ないます。賃貸にお住まいの方は、そのようなDIYが可能か大家さんに必ず確認を取るようにしてください。
クライミングウォールの設置にかかった費用は?
わが家でクライミングウォールを設置した範囲は、コンパネ2枚とコンパネ3分の2をあわせた範囲(横1820mm×縦2380mm)です。
クライミングウォールの設置を業者に依頼した場合、コンパネ1枚分の範囲(横910mm×縦1820mm)で、だいたい40,000円~60,000円以上の費用がかかります。
わが家がDIYした範囲を業者に依頼した場合、単純に計算して、その費用は120,000円~180,000円以上になります。
今回、全てDIYすることで、費用は材料費のみの、21,716円になりました!
材料費の内訳はこのようになっています。
・クライミングホールド(30個セット) 13,046円
・爪付きナット(100個セット) 1,710円
・コンパネ(厚さ12mm)を3枚 1480円×3=4,440円
・垂木(30×40×2000mm) 980円
・ビス(3.5×40mm、200本) 1,114円
・ホームセンターでの木材カット料金(2カット) 60円
コンパネは安かったので、12mmのものを使用しましたが、クライミング屋さんに問い合わせたところ、15mmのコンパネの使用を勧められました。ただし、12mmのコンパネでも垂直の壁ならば大丈夫とのことでした。傾斜がある部分にクライミングウォールをDIYする場合は、15mmのコンパネの使用をおすすめします。
ちなみに、クライミングホールドと爪付きナットはamazonで購入し、そのほかの材料は近所のホームセンターで購入しました。垂木とコンパネは購入したホームセンターでカットしてもらいました。
クライミングホールドにはボルトで固定するタイプと、ビスで固定するタイプの2種類があります。ボルトで固定するタイプのメリットは、クライミングホールドをつけたり外したりするのがかんたんなことです。私はボルトで固定するタイプのクライミングホールドを使用しました。
使用した道具
・電動ドリル
・木工用ドリルビット12mm
・ディスクグラインダー
・木材研磨用のディスク
・ハンマー
・六角ナット
・メジャー
・定規
・鉛筆
クライミングウォールを設置する手順
壁の内側の柱を確認する
壁にクライミングウォールを設置するために、壁の内側にある柱の場所を確認する必要があります。壁の内側に柱がない場所には、ビスが効かないからです
壁の内側にある柱の場所を確認するには、壁面を手で叩いて下さい。柱がない場所は、コンコンと空洞の中を響くような音がします。柱のある場所は響きが少なく、少しだけ固い音がします。
叩いて確認するのが不安な方は、下地センサーをご用意ください。音やランプでかんたんに柱の位置が探知できる道具です。
壁に垂木を固定する
壁にクライミングウォールを設置するには、壁とコンパネの間に空間を作る必要があります。ボルトを使ってクライミングホールドをコンパネに固定する場合、ボルトの先がどうしても1cmほどはみ出してしまうからです。壁とコンパネの間に空間を作るために、まずは垂木を壁に固定します。
壁の内側にある柱の上に、垂木を固定します。水平器を使って垂木がまっすぐになっているか確認してください。確認ができたら、電動ドリルを使ってビスを打ちこみます。怪我をしないように注意して行なってくださいね。
コンパネに垂木が当たる部分をマーキングする
先ほど壁に固定した、垂木と垂木の間隔をメジャーで測ってください。間隔がわかったら、コンパネに垂木が当たる部分をマーキングします。
このあとの作業で、クライミングホールドを固定するボルトを差しこむ穴をコンパネにあけます。そのときに、コンパネに垂木が当たる部分には、ボルトを差しこむ穴をあけることができません。
コンパネを垂木に固定したときに、垂木がコンパネの下のどこに来るかを正確に把握する必要があります。マーキングは正確に行なってくださいね。
穴をあける場所にマーキングする
次は、クライミングホールドを固定するための穴をあける場所に、円形のマーキングをしていきます。
垂木が当たる部分のマーキングを避けて、15cm~20cmほどの等間隔で、互い違いにマーキングしてください。市販されているクライミングウォールを調べたところ、穴の位置が15cm間隔のものがあったので、私は15cm間隔でマーキングしました。
コンパネに穴をあける
電動ドリルの先に12mmのドリルビットをとりつけ、円形のマーキングの位置に穴を開けます。次の手順で穴にナットを打ちこむのですが、穴がななめになると、ナットが上手く入りません。ドリルビットがコンパネに対して垂直に当たるように、慎重に穴あけを行なってください。怪我をしないように注意して行なってくださいね。
コンパネに爪付きナットを打ちこむ
クライミングホールドをボルトで固定するため、ボルトをうけるナットをコンパネに埋めこみます。
先ほどコンパネに開けた穴に、裏側から爪付きナットを差し込みます。
爪がしっかりと食いこむまで、上からハンマーで叩いてください。大きな音が出るので、近所迷惑にならないように配慮が必要です。
コンパネを垂木に固定したあとに、爪付きナットがはずれてしまうと、ふたたび取りつけるのは難しくなります。ナットを打ちこんだあとに、爪がしっかりと食いこんでいるか、もう一度確認をしてくださいね。
コンパネをやすりがけする
ささくれを取りのぞき、よけいなマーキングを消すために、ディスクサンダーでやすりがけをします。やすりがけをする範囲が広いので、電動工具を使っての作業をおすすめします。
垂木の上にコンパネを固定する
垂木の上にコンパネを設置し、電動ドライバーを使って、垂木とコンパネをビスで固定します。
壁にクライミングウォールが設置できました。あとはクライミングホールドを固定するだけです!
クライミングホールドを固定する
コンパネに埋めこまれた爪付きナットがある位置にクライミングホールドを固定します。
クライミングホールドの穴にボルトを差しこみ、六角ナットでボルトをしめます。あまりボルトをしめすぎると、ホールドやコンパネが割れることがあるので、様子を見ながら行なってください。
クライミングホールドを固定する位置に関しては、子どもたちと相談しながら決めればいいと思いますよ。ボルト式なので子どもの成長に合わせて、クライミングホールドを固定する位置をかんたんに変えられるのがいいですね!
まとめ
クライミングウォールを設置してから2か月以上たちますが、今のところボルトが緩むこともなく、全体の強度にも問題はみられません。わが家の子どもたちは、学校から帰ると、まっさきにクライミングウォールで遊んでいます。
遊ぶときは、誤って落下した際にも安全なように、下にマット等を敷いておきましょう。クライミングウォールを設置したら、ボルトが緩んでいないか定期的にチェックを行なってくださいね。
DIYに慣れている方ならかんたんな作業で、業者に依頼するよりも圧倒的に費用をおさえることができます。子どもも大よろこびするので、子どもがいるご家庭におすすめします!ぜひトライしてみてくださいね!