長年愛されるガソリンバーナー。MSRの「Whisper Light International」をレビュー
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    2020.12.30

    長年愛されるガソリンバーナー。MSRの「Whisper Light International」をレビュー

    私が書きました!
    ファミキャンライター
    あんころもち
    冒険好きな夫に誘われ、登山&アウトドアに目覚めた主婦ライター。日本アルプス登山やアコンカグア登山の経験あり。京都在住で、社寺好き×登山好きのため「山頂神社の朱印集め」にもはまっています。最近は、五歳の息子と三歳の娘を連れてのキャンプも楽しんでおり、五人用テントを新調しました。

    冬でもアウトドアはあきらめたくない!

    ていうか冬こそアウトドアじゃない!?

    そんな人が増えてきましたね。今年は特に、夏のキャンプ場は混んでいたけど、冬なら空いているし、ゆっくりとした時間を過ごすために冬キャンをしたい、という声が多い気がします。

    そんな冬キャンに欠かせないのが「暖かさ」。火力が強いガソリンバーナーは、料理を作れるだけでなく、体を暖めてくれるから冬場は特に重宝します。

    今回は我が家で大活躍している、MSRのWhisper Light Internationalを紹介します!

    Whisper Light Internationalを選んだポイント

    Whisper Light International一式

    ガソリンバーナーとして人気の高い、MSRのWhisper Light International。あまたあるガソリンバーナーの中でも、特に冒険的なことをする人や、海外旅行をする人に人気があります。

    我が家が選んだ大きな理由は以下。

    • マルチフューエルモデル
    • メンテナンスが楽
    • 海外でパーツが見つかる

    厳冬期や、海外での長期旅行を見据えて選びました。

    マルチフューエルモデル

    MSRガソリンボトル(約600ml)

    マルチフューエルモデルとは、数種類の燃料を使うことができるタイプのバーナーのことです。

    フューエルというのは、燃料のこと。このバーナーは、ホワイトガソリン、自動車用ガソリン、灯油を使うことができます。

    また、たいていのガソリンストーブにつきものであるプレヒート。

    Whisper Light Internationalもプレヒートが必要ですが、その中の1工程、「ポンピング」が20~30回ほどでできるのも特徴です。

    メンテナンスが楽

    Whisper Light Internationalで利用できる燃料のうち、ホワイトガソリンであればあまり気にならないかもしれませんが、灯油を使うと「煤(すす)」が出ます。

    その煤が出ると、ストーブが目詰まりする頻度も高くなります。しかしWhisper Light Internationalは設計的に分解しやすくなっていて、手軽にメンテナンスができるのです。メンテナンスの方法については、MSRの日本代理店、株式会社モチヅキさんのホームページに分かりやすく載っていますし、メンテナンスキットも購入できます。

    海外でパーツが見つかる

    すっきりとしたデザインの五徳

    MSRは、約50年前にシアトルの登山家が立ち上げたアウトドアメーカー。世界中のアウトドアショップで、MSRのギアを見つけることができます。

    そのため、海外遠征へ行った際もパーツが欲しいと思えば見つけることができます。

    海外遠征に行く我が家にとっては、日本だけで販売されているギアにはない、嬉しい特徴です。

    冒険家がWhisper Light Internationalを愛用する理由

    Whisper Light Internationalは冒険家に人気の高いバーナーです。

    その理由をいくつかご紹介します。

    冬期登山のために

    日本の低地キャンプであれば、ガスバーナーで事が足りることが多いので、最初は私もガソリンバーナーを使う理由がわかりませんでした。

    冬のアルプスを登る人には、ガソリンバーナーを愛用する人が多いと知っていたのですが、「登山家こだわりの趣味アイテム」くらいに思っていました。

    しかし、自分も冬山を始めてからは、ガソリンバーナーを使う理由に納得しました。

    ガスバーナーでは、火力が弱いと感じてしまうことがあるのです。氷点下となるとつかないこともあります。ガソリンバーナーであれば、山間のキャンプ場での夜でもしっかり火がきますし、暖を取ることができます。

    海外遠征のために

    五徳中央部分。

    海外遠征に行くようになり、さらにガソリンバーナーの重要性を感じました。

    海外で、ガス式バーナーのガス缶を探すのは大変です。多くの登山家さんがすでに行っている山であれば、ブログなどに「このお店にガス缶が売っている」という情報が載っていることもありますが、山のふもとの町以外ではなかなか見つかりません。

    Whisper Light Internationalの燃料として使える自動車用ガソリンや灯油は、クルマが走っているような場所であれば大抵購入することができるので、燃料に困ることは少ないのです。

    また、先にも述べましたがMSRは海外でも人気のあるメーカー。持って行ったパーツに不具合が起これば、遠征先で新しいものを買うことができます。

    登山人気の高いヨーロッパはもちろん、南米のアルゼンチンやチリのアウトドアショップでも、Whisper Light Internationalが販売されていました。

    長期遠征となってくると、パーツの劣化も起こりやすいので、現地調達できるのはありがたいですね。

    その他のおすすめポイント

    ボトル一本で2時間以上使える

    ボトルのフタ。

    我が家で使っている600mlボトルに燃料をたっぷり入れて使った場合、使える時間はメーカー発表によれば、ホワイトガソリン110分・灯油155分となっています。

    私の経験的にボトル一本だと、しっかり使って2泊、調節しつつ使って3泊くらいのキャンプができる感じがします。

    ゴトク

    Whisper Light Internationalにニトスキを乗せて。

    ゴトクのサイズは、直径19cm。成人男性の手のひらくらいあります。

    キャンパーに愛されるニトリスキレット(ニトスキ)も19cmのものがあります。あつらえたかのようにぴったり同じ大きさ。

    重心が低くて安定しているので、ゴトクより10cmほど大きい鍋や、重さのあるダッチオーブンでも安定しておくことができます。ファミキャンやグルキャンでも十分利用できます。

    ギザギザが多く作られているため、上に乗せたものが滑りにくいのもありがたいポイントです。

    メーカーメンテナンス

    燃料ポンプ。

    Whisper Light Internationalは、2018年以前の製品については5年、2019年以降の製品については3年の保証があります。その間に「購入当時の状態に材質・製造が原因で起きる不具合が認められる製品」には無料で対応してもらえます。

    我が家のWhisper Light Internationalも、一度メーカーメンテナンスに出したことがあります。送ってから1週間で帰ってきました。

    その時の対応がとても丁寧で、レスポンスも早く、とてもいいメーカーさんという印象を持っています。

    お金がかかることも予想していたのですが、保証範囲内という事で無料で済んだのがありがたかったです。

    使いやすいポイントの多いガソリンバーナー

    立ち上げたボトル。

    Whisper Light Internationalは、

    • 厳冬期に使える
    • 世界中で燃料が買える
    • 世界中でパーツが買える
    • ファミキャン鍋が使える
    • メーカー対応が良い

    などという魅力があり、多くのアウトドアファンに愛される納得のバーナーです。

    冬キャンで使うバーナーを探しているなら、ぜひ検討してみてくださいね!

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