鉄鍋もクルマも長く愛せるのがいちばん!
スペシャルペイントで生まれ変わった13年目の愛車
鉄鍋伝道師
山口壮一さん(56歳)
地元・神奈川県の葉山と横浜で鉄鍋専門店「COOK & DINE HAYAMA」を経営。野外料理も得意で愛犬チータとキャンプを楽しむ。
スバル/レガシィアウトバック 2008年式
アウトバックの3代目にあたるモデル。スバル自慢のシンメトリカルAWDにより、ワゴンらしからぬ高い走破性を実現。2.5ℓエンジン搭載車を新車で購入し、12年間で約13万kmを走行した。
「3年前に思い切って全塗装したんです。走行10万kmを超えた時点で買い替えも考えたのですが、新車から大きなトラブルもなく10年間走ってくれましたからね。中途半端な新車を買うぐらいなら、オンリーワンのカラーにして乗り続けようと」
近年流行のアイボリー色のボディーに木製風のフェンダーとサイドモール。確かに見たことがない。まるで往年のミニ・カントリーマンみたいだ。
「私は20年ほど前に初めてダッチオーブンで作った料理を食べて衝撃を受けたんです。『鉄鍋だとこんなに美味しくなるのか!』と。以来、鉄鍋伝道師としてお店を経営しながら魅力を発信しているのですが、鉄鍋ってフッ素加工されたものと違って一生、いや何世代にもわたって使い続けられるじゃないですか。そうやって長く使えばますます愛着が湧いてもっと長く使いたいと思うようになる。それはクルマも同じだと考えています。長い年月を共に過ごして『育てる』という感覚ですね」
うーん、なるほど。山口さん流のサステナブルなカーライフも、ぜひ広まってほしい。
木製のように見えて実は……
伊勢原市にある「ペイントファクトリー」が塗装。筆塗りでウッドの質感を再現。
高い地上高と広い荷室はアウトドアシーンにぴったり。
一生モノの鉄製鍋
職人手作りの「クランク」の鍛造トングと「ターク」の鍛造フライパン。
素材の味を引き立て、長く愛用できるのが鉄鍋。ヌメ革の専用ケースは以前に店の製品として作ったもの。
焼き目がすごい!
南部鉄器のグリルパンで焼いた牛肉は、焼き目も美し過ぎる!
長く愛せるクルマの3箇条
1 .全塗装で愛着がさらにアップ
2 .何年も色褪せない安定感の高い走り
3 .10年間で10万kmは安心して乗れること
※構成/佐藤旅宇 撮影/阿部昌也
(BE-PAL 2020年12月号より)