キャンプにコーヒーは必需品ですが、器具がかさ張る、ミルで挽くのが面倒等の理由でインスタントで済ませているキャンパーさんは意外と多いのではないでしょうか。
コーヒーミルもドリッパーセット持ってない……そんな時は、お手軽なドリップパックがオススメです。今回はドリップパックの選び方とおいしいドリップバックの淹れ方、そして便利道具までご紹介します。
ますはドリップパックの選び方から
スーパーのコーヒーコーナーへ行けば、いろいろなメーカーのコーヒー豆や粉、ドリップパックが販売されています。選ぶポイントは、以前のコーヒー豆の選び方でもお話ししましたが、改めて3つのポイントを紹介します。
その1:苦いか苦くないか、で選ぶ
コーヒーの味は煎り具合で3種類に分けられます、苦味のある深煎り、フルーティーで酸味のある浅煎り、バランスのいい中煎りです。わかりやすく言うと、マイルドかストロングか、で選びます。実際に飲んでみて、好みの味を探してみましょう。
その2:コーヒー豆(粉)の内容量で選ぶ
通常のドリップパックには、7〜8gの細挽きの粉が入っています。実際にドリップしてコーヒーを抽出するには、その量だと100〜120ccと少なめになり、それをキャンプ用のマグカップ1杯にたっぷり淹れてしまうと薄いコーヒーになります。
薄めでマイルド志向なら7〜8gで問題ありませんが、しっかりした味でたっぷり飲みたいなら12〜15gの粉が入っているものを選びましょう。
その3:好みの産地で選ぶ
産地によって味が異なってきます。薄い・濃いではなく「私はこの産地が好き!」という選び方もありです。例えばブラジルなら●●、エクアドルなら●●と、それぞれ特徴があります。コーヒー豆を買って飲むのもいいですが、もし面倒であればカフェや喫茶店で味を確認してから知っていくのもいいでしょう。
お湯を細く注ぐ道具も重要
ドリップバックのコーヒーをおいしく淹れるための一番の方法は、口の細いドリップポットを使い、円を描くようにゆっくり入れること。
最近ではドリップバックに最適な250〜350mlの小型ドリップポットも販売されています。このサイズのドリップポットはドリップバックにマッチしており、非常に注ぎやすくて便利です。素材はステンレスの無塗装や黒塗装などがあり、中には高級感のある銅メッキしたミニポットもあります。
ご自宅ならばお茶を淹れる急須が役に立ちます。最近では急須型のドリップポットが登場し話題になっています。またキャンプで何もない時は、紙コップの口の一部を細く潰して注ぐことも有効です。
ドリップパックのおいしい淹れ方
それではドリップの方法を解説します。以下は一般的に普及している7gの場合です。
(1)粉全体にお湯が浸みわたる程度のお湯をゆっくりと注ぎます。お湯が溢れるほど入れないようにしましょう。
(2)粉にお湯が浸みわたったら、約30秒ほど蒸らします。これにより、旨味成分が出やすくなります。
(3)蒸らしが終わったら2投目の注湯です。これも溢れそうになるまで注がず、蒸らした粉のラインより少し上まで少量のお湯を足していきます。これは粉の密度を濃く保ったまま、旨味成分をカップに落とすためです。
溢れそうなくらいお湯を注ぐと、当然粉の密度も薄くなり、薄いエキスもカップに落ちます。薄めのあっさりコーヒーにしたい時は、逆に大量のお湯を一気に注ぎます。注湯の加減で、コーヒーの濃度や香味はある程度コントロールできます。
以上のドリップ方法が正解ではなく、ご自分の好みの濃さに合わせてドリップすることが大切です。いろいろな注ぎ方を試したり、余裕があるならいろいろなポットを試してみて、自分好みのオリジナルのドリップ方法を模索するのも、楽しいと思います。
余談ですが、Old Lanterns Cafeではお客さんの要望に合わせたドリップパックを提供しています。
キャンプ場ですと北軽井沢のOutside BASEとファミリーパーク那須高原キャンプ場、琵琶湖のマイアミ浜オートキャンプ場、川原湯温泉駅キャンプ場。お店では和歌山のコールマンミュージアム、ノベルティではジムニーのカスタムパーツ店・APIOなどがあります。
中のコーヒー豆はすべて異なります。それは、お客さんの味は十人十色で、それに合った配合を組んでいるからです。「こんな味のドリップパックを販売したい!」とお考えの人は、ぜひご相談ください。