11 月 14 日~15 日、清々しい秋空のもと開催されたサウナの祭典「万平蒸祭 in ホテルマウント富士」。サウナ大好き芸人・マグ万平さんとサウナを遊び尽くす!というテーマで開催され、抽選を勝ち抜いたおよそ 60 名のサウナ愛好家たちがあつまりました。
目の前に壮大な富士山を臨むホテルのテラスでは、テントサウナ MORZH でのアウトドアサウナ体験、富士山の天然水を湛えたプール水風呂、ホテルシェフ考案のフレンチ風“おサ飯(サウナ飯)”、夜は豪華ゲストのトークがたのしめるディナーショー、宿泊の翌朝はホテルマウント富士の誇る大浴場「満天星の湯」を貸し切ってのアウフグースイベントの開催など、まさに「サウナ尽くし」の大祭典となりました。
「自然体験」としてのサウナを、リゾートホテルで
「サウナは、究極の自然体験なんですよ」
今回のイベントの主役、「サウナ大好き芸人」として数々のバラエティー番組に出演し、自ら も日本初のサウナラジオ『のちほどサウナで』の MC を務める、芸人・マグ万平さんは語ります。
サウナの本場フィンランドでは、屋外に建てられたサウナ小屋での入浴が広く親しまれて います。
湖畔に建てた木製のサウナ小屋で薪を焚き、サウナストーンを熱し、石に水をかけて発生し た蒸気・ロウリュで身体を温める。サウナ小屋で充分に身体を温めたら、冬の冷たい外気や、 夏の湖などに飛び込んでクールダウン。サウナの魅力を知った者なら、一度は憧れる光景で す。
「アウトドアサウナのイベントは、すごく新しいことのような気がしますよね。でも本当は、 自然の中で楽しむサウナこそ古来からのサウナ本来の姿、昔からある楽しみ方なんです。火 と水と木だけの空間で癒されて、自分をリセットする。最高ですよ!」
今回のイベントでは、ホテルのテラスにテントサウナ、そして富士山の天然水水風呂が用意 され、そこはたしかに「自然体験」の場となっていたのです……!
紅葉の美しいホテルのテラスにずらりとならんだのは、ロシア製のテントサ ウナ「MORZH」。
耐熱などの安全に考慮されたサウナ専用のテントで薪ストーブに火を入れると、一時間も しないうちにテント内の温度は 100 度 C にまで達します。
薪の爆ぜる音や匂い、温められた石に水をかける「ロウリュ」の心地よい音、ゆっくりと降 りてくる熱い蒸気。キリっと冷えた秋の空気も、サウナの気持ち良さをより増幅させてくれ ます。
そして今回特に大好評だったのが、「ウィスキング」。白樺やナラなどの枝葉を束ねた「ウィ スク」を使った、ロシア発祥のリラクゼーションプログラムです。
ウィスキングの本場・ロシアの「バーニャ(ロシア語でサウナのこと)」では、ウィスキン グの専門家によるサービスを受けるのが人気だそう。日本でもじわじわと、受けられる施設 が増えているようです。そんなロシアのウィスキングを学び、日本初のウィスキングプロ集団として活動している「しらかばスポーツ」の皆さんが、この日、抽選でウィスキングサ ービスを行っていました!
蒸気をたっぷりと含んだ温かいウィスクを肌で感じ、その自然な香りに包まれ、全身で蒸気を浴び……施術中はまるで、白樺やナラの森そのものに抱かれているような、日常では絶対 に味わえない不思議な感覚。
さて、サウナで身体を温めたら、待っていたのがこの大きなプール水風呂。 ただのプールではありません。今回のイベントのため、特別にホテル大浴場の水風呂でも使 用している「富士山の天然水」を贅沢にかけ流した水風呂なのです!
秋晴れの空に美しく映える富士山を眺めながら、富士山の天然水に浮かび、熱くなった身体 を癒す、至福の時間です。
そしてさらに今回、注目したいのは、今回のイベントで先行販売されたサウナの後の“ととのい”ウ ォーター「サ水」。富士山に磨かれたミネラル分を含んだ、弱アルカリ性のまろやかな軟水 だそうです。スーッと身体にしみわたっていくような、優しく澄んだ味わいで、まさにサウナの後の“ととのい”ウォーター、飲む水風呂!
富士山の恵みをたっぷりと楽しんだあとは、サウナ大使・タナカカツキさん、サウナのため の音楽『MUSIC FOR SAUNA』シリーズや、ドラマ『サ道』の音楽も担当された作曲家・ とくさしけんごさん、そしてマグ万平さんと、サウナ界の大スター3 人によるディナーショ ー。ここでしか聞けない3人のトークや、
「富士急サウナ部」のとにかくアツいサウナ愛に大注目!
さて、今回、攻めに攻めた「サウナ尽くし」の祭典を企画・発案されたのは、なんとリゾー ト・観光業界の大手・富士急行。
なかでも、「満天星の湯」サウナ室のリニューアルなどにも深く関わってこられた、富士急グループのハイランドリゾート(株)・横澤さんに、今回のイベントについてのお話をうかがいました。
「イベント開催のきっかけは、マグ万平さんが MC をされているラジオ『のちほどサウナで』にて、ホテルマウント富士のサウナを取材いただいたことからはじまりました。 富士急行の東京本社がサウナの名店である『マルシンスパ』の近くだったこともあり、実は社内にサウナ好きが多く、わたし自身も大のサウナ愛好家です。会社では『富士急サウナ部』 に所属しています。
1963年に創業したホテルマウント富士では、開業当初から当時の日本ではまだ珍しかった“サウナ”を有している施設でしたが、当時、革新的だった施設も経年と共にサウナ室の老朽化や開発担当者の異動などでその存在感は薄れていってしまいました。
そこで、富士急サウナ部は開業当時のサウナ担当者の熱意を引き継ぎ、富士山の眺望や天然水など、富士山×サウナをテーマとしたリニューアル計画を打ち出したのです」
「改装後のサウナ室は、力強い熱とやわらかな湿度が魅力のikiストーブや、開業当初から有していたが使用していなかった“ロウリュ”用の水道管を再利用し、30分置きにストーブに水を降らせる自動ロウリュ機能を復活導入。そして、その熱と湿度を活かすため、室内の壁や、熱の対流を良くする天井の形状にもこだわりました」
「そして水風呂も、富士山の天然水を使用したかけ流し水風呂に。露天風呂では、富士山はもちろん、山梨の大自然、夜は満天の星空など、絶景の外気浴がたのしめます。そしてこのとことんこだわり抜いたサウナを、万平さんのラジオ『のちほどサウナで』に取材いただい たところ、ぜひ今後も何か、ホテルマウント富士、そしてサウナの魅力を伝える試みを!と、 アツく盛り上がり。一度は新型コロナの影響で計画は中断したのですが、なんとか乗り越えて今回のイベント開催に至りました」
これまでも、サウナ愛好家向けの「サウナワーケーションプラン」や、期間限定のセルフロウリュ、アウフグースイベントなどを開催されてきたホテルマウント富士。今後は、キャンプ場やスキー場など富士急グループの多彩な施設を活用したサウナイベントなどのほか、「富士急サウナリゾート」という壮 大な計画も動いているのだとか!
アウトドア、リゾート、観光、あらゆる可能性を秘めた「富士急サウナ部」の、アツく攻め たサウナ愛がいったいどこに向かうのか……!これからも大注目です!
■ホテルマウント富士
所在地:〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中 1360-83
TEL :0555-62-2111
HP https://www.mtfuji-hotel.com/
撮影/小倉雄一郎