
ビーンブーツを履いてアウトドアへ出かけよう
アメリカのアウトドアブランド「L.L.Bean」、その代名詞ともいえる名作ブーツが「ビーンブーツ」です。
上半分が革靴、下半分が長靴という特徴的なフォルムは、男女問わず大人気。
そんな名作ブーツの魅力に迫ってみたいと思います。
ビーンブーツとは?

このブーツは「ウィメンズ エル・エル・ビーン・ブーツ、8インチ」。15年使っており、いい具合になじんでいます。
ビーンブーツが生まれたのは、なんと1912年のアメリカ。ハンターが森の中で使う、濡れなくてはき心地のいいブーツとして作られたのが始まりだそうです。以来、100年以上もL.L.Beanを代表する名作ブーツとして愛されてきました。
2020年12月現在、L.L.Beanのオンラインショップではくるぶし丈のモカシンタイプから膝下までくるロングタイプまで、メンズ・ウィメンズ合わせて73種類のビーンブーツが販売されています。
くるぶしの骨まで隠れる長さの6インチタイプと、少し長めで足首までしっかりホールドできる8インチタイプが人気です。
ビーンブーツのおすすめポイント
革靴のきちんと感と長靴のアウトドア感をあわせ持つビーンブーツは、タウンユースにも人気なおしゃれアイテムです。
見た目ばかりでなく、ビーンブーツは機能も一級品!アウトドアユーザーへのおすすめポイントを紹介します。
高い防水性能

小川くらいなら入っても平気。
ビーンブーツといえば、下半分が長靴になっているのが最大の特徴。
防水性に優れ、黒い部分は完全に水に浸かってもまったく浸水してきません。ちょっとした小川くらいなら、ザブザブ入って大丈夫。
さすがに革の部分まで水つけるとしみてきますが、革の部分も油がしっかり染み込んだオイルレザーを使っているので、ある程度はシャットアウトしてくれます。雪くらいなら埋もれてもしみてきません。

靴底の模様。
かかととつま先で模様の向きが違うチェーン柄の靴底。
個人的には少し滑りやすい印象を持っていますが、厚底の安定感あるソールです。
とにかく堅牢

全体が分厚いオイルレザーで作られています。
本体を形作っているのは、分厚いオイルレザーです。
よく見るとベロの部分は本体の革とひとつながりになっています。通常のブーツでは独立しているベロですが、ビーンブーツでは蛇腹に折り畳まれているだけです。
夏は蒸れるものの、隙間がないので虫やゴミが入ってきません。砂や雪にすっぽり埋もれても、靴の中にはまったく入ってこないようになっています。

三重の縫い目。
アッパーとソールは、三重の縫い目でがっちり縫い合わされています。
さしもの堅牢なビーンブーツとはいえ、十数年も使うとさすがに糸がすり減り、少しずつ切れてきます。ですが、三重になっているのでアッパーとソールが分離するようなことはありません。

黒い部分は、普通の長靴よりも硬い印象。
下半分が長靴、上半分が革靴の類似品は他にもありますが、長靴部分の丈夫さはビーンブーツが抜きんでています。
類似品だと数年も使えば劣化して裂けるものが多いですが、ビーンブーツは十数年使っても足の甲部分の凹凸がすり減る程度。びくともしません。

脱ぎ履きの時に便利なループ。
かかとには脱ぎ履きに便利なループがついています。
他の多くのブーツでは短いループが縫い合わされているだけですが、ビーンブーツはかかとの下から伸びる逆V字型の大きな部品で繋がっています。かなり強い力がかかっても切れません。
修理ながら長く使える

このブーツもリソールしたばかり。リソールすると15年使っているとは思えない姿に生まれ変わります。
いくら堅牢なビーンブーツといえど、長く使っているとかかとがすり減ったり、滑り止めが消滅してしまいます。
ビーンブーツはL.L.Beanのショップへ持ち込むと、下の長靴部分を丸ごと交換する「リソール」をしてくれます。使い込んだブーツをなじんだ革の部分はそのまま、きれいによみがえらせてくれるのは嬉しいですね。
名作ブーツを履いて外遊びを楽しもう!

手入れしながら長くはきたいブーツです。
下半分が長靴なので、普通の革靴に比べて履き始めの痛みが出にくいビーンブーツは、革靴初心者にもおすすめです。たまに汚れ落としをしたり、保革油をすりこんだりと手入れしながら使ってると、味わいのある自分だけのブーツに成長してくれます。
高いデザイン性と機能性で、タウンユースとアウトドアユースを兼用できるビーンブーツ 。ぜひお手持ちの1足に加えてみてください。