新提案!『フィグログ』をアウトドアの行動食・山おやつに
冬の保存食としておすすめのフィグログ。ここでは“カラダを温めるスパイス”をブレンドして冬山やキャンプなどの寒い季節のアウトドアにぴったりの行動食にアレンジして紹介します。
『フィグログ』ってナニ?
フィグログとは、いちじくをベースにドライフルーツやナッツを混ぜ合わせて棒状に固めたお菓子のことをいいます。フィグ(fig)はいちじく、ログ(log)は丸太、「いちじくの丸太」という意味でイタリア中部マルケ州の伝統的なお菓子です。
いちじくのぷちぷちした歯ざわりにナッツの食感、ドライフルーツのねっとりとした濃厚な味わいが寒い季節によく合います。
「カラダをあたためるスパイス」をブレンドして
冬仕様のフィグログにセレクトしたスパイスは、クローブ、シナモンにブラックペッパー。この3種類をブレンドして冬のアウトドア仕様のフィグログを作ります。セレクトした3種類のスパイスは、それぞれ寒い時期に欠かせないカラダを温める効果があるといわれているものです。
・クローブ~胃腸を温める作用(お腹を温める)
・シナモン~血行改善
・ブラックペッパー~血行改善、発汗作用
では、早速作り方を紹介していきます。
冬のアウトドア仕様の『フィグログ』レシピ
【材料】
・ドライいちじく 125g
・ドライプルーン 25g
・レーズン 25g
・クコの実 5g
・くるみ 30g
・メープルシロップ 大さじ1/2(固まりは少し緩めです)
・塩 ふたつまみ
・シナモン 小さじ1/2~
・クローブ 少々(入れすぎに注意しましょう)
・ブラックペッパー 少々(粗く刻むとよりスパイシーになります)
・オリーブオイル 少々
【道具】
・フードプロセッサー
・クッキングシート(ラップでも可)
・ラップ
【レシピ】
(1)ドライいちじく、レーズン、プルーン、クコの実を半量、2つに分けます。
(2)(1)の半量分のドライフルーツを包丁で粗く刻みます。
(3) 残りの(1)のドライフルーツはフードプロセッサーに入れて軽くまわします。ある程度混ざったら、メープルシロップと塩を入れペースト状になるまでまわします。
(4)(2)で粗く刻んだドライフルーツの半量と(3)でペースト状にしたドライフルーツをよく混ぜ合わせます。
(5)クッキングシート(ラップ)を大きめにカットします。クッキングシートの中央部分に薄くオリーブオイルを塗ります。
(6)その上に(4)をのせ、上からラップをかけ、手(麺棒)を使って均等になるように長方形に伸ばしていきます。
(7)均等になったらラップを取り除き、(2)の粗く刻んだドライフルーツの残りを中央部分にのせていきます。
(8)くるみを粗く刻むか手で割り(7)の中心部分に敷き詰めます。
(9) (8)を海苔巻きを巻く要領で巻いていきます。
(10)好みの太さに調整します。
(11)太さが決まったら、空気を抜いて両端を縛ります。
(12)1週間ほど冷蔵庫で寝かせればできあがりです。数時間で食べることはできますが、カットするときなどに形が崩れやすく、味もまだ馴染んでいない状態です。しっかりと形も味も馴染ませるためには1週間以上冷蔵庫で寝かせましょう。
※携帯する際には、温かいものの近くなどは避けましょう。
※1週間を目安に、ゆっくり寝かせると味が馴染みリッチな仕上がりになります。
寒い季節には「ドライフルーツ」がおすすめ!
ドライフルーツは水分が蒸発している分、栄養成分がぎゅっと凝縮されているので、効率よく栄養を摂取することができます。フィグログに使われているドライいちじく、ドライプルーン、レーズンなどのドライフルーツにも、アウトドアにぴったりの効能があります。
例えば、
・ドライいちじく~疲労時のエネルギーチャージ
・ドライプルーン~息切れ、倦怠感を予防
・レーズン~筋肉の動きをスムーズにする効果
さらに今回、冬のアウトドア仕様のフィグログにプラスした素材がクコの実(ゴジベリー)です。
クコの実は、中国では「不老長寿の薬」といわれているほど、さまざまな効能があります。滋養強壮や免疫力の向上、さらに眼精疲労にも効果があるといわれています。その中でも今回注目した効能が、薬膳でカラダを温める素材として使われているという点。定番のドライフルーツにクコの実を加えて、さらにカラダを温めるスパイスをプラスすることで、フィグログはグッと冬仕様のアウトドア行動食になりました。
『フィグログ』は食べ方にも愉しさがある
1週間ほど寝かせて仕上げたフィグログを、自分好みの厚さにカットして温かい飲み物とちびちび。コーヒーや紅茶、ハーブティーなどと一緒に。ホットワインやホットウイスキー、塩辛い食べ物との相性もなかなかです。食べやすいサイズのフィグログバーは、おすそ分けにも喜ばれること間違いなし!この冬は”自家製フィグログ”を持ってアウトドアに出かけてみませんか?