普段使いのほか非常時の備蓄としても役立つ「缶詰」。賞味期限が長いだけでなく、使い勝手も良いためキャンプや登山を楽しむアウトドア好きのあいだでも便利な存在として親しまれています。
ソロキャンプに最適な食べきりサイズが嬉しい
缶詰といえばサバ缶やシーチキンなどオーソドックスなものを思い浮かべる人が多いと思いますが、最近では食材の質や味付けにこだわったものが多く、以前に比べ種類も充実しているためキャンプ飯や山ごはんの食材として選ぶ人も増えています。
また、開封したらすぐに食べられるようあらかじめ加工が施されているので面倒な調理工程を省くことができるほか、1人でも食べきれる量であることがほとんどなのでソロキャンプにもオススメです。
定番から変わり種まで!意外と奥深い缶詰の世界
最近の缶詰は、製造方法やパッケージに工夫が凝らされており「缶詰にできない食品はない」といわれるほど進化を遂げています。
スパムやミートソースといった定番の缶詰から、だし巻き玉子・チーズケーキ・たくあん・タコライス・パエリアなどの変わり種が入ったユニークなモノまで非常にバラエティー豊富なので、いくつかの製品を試してお気に入りの味を見つけるのも楽しいですね。
簡単なのに本格的な味が楽しめる缶詰のアレンジとは
スパムを使ったチーズハムカツやコンビーフのガレット、カニやホタテのほぐし身を活かしたシュウマイなど缶詰のアレンジ方法はさまざまですが、ここからは誰でも簡単に真似できる美味しいアレンジ方法を5つ紹介していきたいと思います。
使用する缶詰はすべて最寄りのスーパーまたは輸入食品店「KALDI」で購入できるので、ぜひ試してみてくださいね!
1. 下処理いらずで簡単!アルミクッカーで作るイカの炊き込みご飯
ワタを抜き取ったり余分な部分を取り除いたりなど、何かと下ごしらえが面倒であるイカも缶詰なら気軽に調理することができます。
この缶詰はカットしたアカイカをオイル漬けにしたもので、そのまま食べても美味しいほかマリネや炊き込みごはんにアレンジして食べるのもオススメです。
生姜やネギなどの薬味類と混ぜて炊き上げれば、イカの旨味も溶け込んでお店で食べるような本格的な味わいに仕上がります。食感のアクセントとしてレンコンやゴボウといった根菜類を加えるのも良いでしょう。
1合分の炊き込みご飯にちょうど良い量のイカが入っているので食材を無駄にすることもありません。
一般的な炊き込みごはんのレシピにイカの缶詰を加えるだけなのでとても簡単です。
複数の調味料を持ち歩きたくない場合は、出かける前に必要な調味料をあらかじめ混ぜてジップロックなどに入れて保存しておくと便利でしょう。
2. ビールとの相性抜群!焼き鳥缶でふわとろ親子丼
「やきとり」はホテイフーズが製造する定番のおつまみ缶で、国産鶏肉を炭火で焼き上げた香ばしい風味とジューシーな食感が人気です。
たれ味・塩味・うま辛味・塩レモン味・柚子こしょう味・てりマヨ味・ガーリックペッパー味など、味付けの種類も豊富なのでさまざまな料理に応用することができます。
たっぷりの出汁を混ぜたふわふわの卵でとじて、ご飯に乗せればあっという間に親子丼の完成です。缶詰の中に入っているタレはとても美味しいので、捨てずに卵と混ぜるのをオススメします。
また、今回使用したうま辛味はチーズタッカルビやスープにアレンジしても美味しいのでぜひ色々な料理に応用してみてくださいね。
3. ノルウェーで人気の ” サバ ×トマト “缶で作るシンプルパスタ
スタブラ(Stabbur-Makrell)は北欧の国・ノルウェーの国民食として親しまれる缶詰で、1958年の発売開始以降、約60年以上にわたって愛され続けているロングセラー商品です。
「サバのトマト煮込み」と聞くとどんな味なのか想像しにくいかもしれませんが、実際に食べてみると意外とクセがなく日本人でも食べやすい味付けなのが分かります。
サバのトマト煮はオープンサンドのほか、刻んだバジルやタマネギを加えたパスタに絡めても美味しいですよ。
キャンプやピクニックに持参して異国のアウトドア気分を味わうのも良いでしょう!
4. 缶詰だから時短! イワシの南蛮揚げ
イワシのオリーブオイル漬けはパスタをはじめとする洋風料理との相性が良く、缶ごと火にかけられることから山ごはんの食材としても人気です。
ニンニクやパセリを加えればアヒージョに、片栗粉をまぶして揚げれば南蛮漬けとしても楽しめるので1缶あるだけで、さまざまなおつまみ料理を堪能できます。
5. 【味付け不要】簡単サバ春巻き
こちらは香ばしく炙ったサバをおろし生姜と甘辛い醤油で味付けしたサバ缶で、主張しすぎない生姜の風味がクセになる一品です。
もちろんそのまま食べても美味しいのですが、ぜひ一度試していただきたいのが大葉・スライスチーズと包んで揚げる春巻きです。
サバにしっかりと下味が付いているので調味料は一切不要です。
意外な組み合わせかもしれませんが、サバ春巻きとキムチを一緒に食べるとより美味しく感じられます。
また、皮がパリッとキツネ色になるまで揚げ焼きするだけなので、使用する油を最小限に抑えられるのも嬉しいですね。
ついでにお好みの具材を包んでオリジナル春巻きを作るのも良いでしょう。揚げ料理が苦手な方でもフライパン1つで簡単に作ることができるので、ぜひ作ってみて下さい!
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