焚き火が楽しい季節がやってきましたね!皆様、焚き火を使って調理はされていますか?焚き火を使って調理をする上で避けられないのが、クッカーやケトルのすす汚れです。
クッカーやケトルがすすで汚れると、ワイルドで味のある道具になりますが、たまにはきれいにしたいですよね。
今回は調理道具についたすすや、こげつきの落とし方と、あらかじめしておけば、すすを簡単に落とすことができるコーティングの方法をご紹介いたします。
調理道具についたすすの落とし方
調理道具についたすすは油汚れではないので、洗剤を使用して洗っても、落とすことができません。
しかし、実は薬局やホームセンターで販売されている、クエン酸の粉末を使えば、かんたんに落とすことができるんです!
必要な道具
・大きめの鍋
・クエン酸の粉末
・スポンジ
・ゴム手袋
すすで汚れた調理道具がすっぽりと入る、大きめの鍋を用意してください。
クエン酸を素手で触ると、肌荒れの原因になります。肌が弱い方はゴム手袋を着用してくださいね。
手順
すすで真っ黒になったケトルを使って、落とし方の手順をご紹介します。
大きな鍋にすすがついた調理道具を入れ、全体がつかる量の水を入れます。もし、調理道具が浮いてしまう場合は、上に重しを乗せてください。
水1リットルに対して、大さじ3~4杯のクエン酸の粉末を入れます。
ガスの火を点け、強火で大鍋に入れた水を沸騰させます。沸騰したら弱火にして、10~15分ほど煮立てます。
煮立てたら30分ほど放置します。
すすがついた調理道具を大きな鍋から取りだして、スポンジでこすります。力を入れなくてもかんたんにすすが落ちますよ。すすを全てこすり落としたら、ぬるま湯で全体を洗い流してくださいね。
すすで真っ黒だったケトルがこんなにきれいになりました!
調理道具のこげつきの落とし方
クッカーを焚火にかけたまま放置してしまい、底をこげつかせてしまったことはありませんか?頑固なこげつきも、クエン酸を使って取り除くことができます。
こげつきの落とし方の手順は、すすの落とし方の手順とほぼ一緒です。
クエン酸の粉末を溶かした水を、底がこげついたクッカーに入れて、強火で沸騰させます。
10~15分ほど煮立てたのち、30分ほど放置して、スポンジでこすってください。
すすと同じように、クッカーの底についたこげつきも取り除くことができました!
クエン酸を使ってもこげつきが十分に取り除けなかった場合は、スチールウールを使ってこするのも有効です。
ただし、内側にコーティングが施してあるクッカーは、スチールウールでこすらないようにしてくださいね。コーティングがはげてしまいますよ。
クエン酸を使うときの注意点
酸性の性質を持つクエン酸は、アルカリ性の性質を持つ塩素系の洗剤を混ぜると、有毒な塩素ガスが発生します。危険なので、絶対に混ぜないようにしてくださいね。
クエン酸はアルミやステンレス、チタン製の調理道具に使用できます。
クエン酸はスキレットなどの鉄製品にも使用できますが、鉄製品に使用する場合は、さびを発生させる原因になります。すすを落としたら、すぐに中性洗剤をつかって、しっかりと洗い流すようにしてください。
すすを簡単に落とすことができるコーティングの方法
焚火で調理道具を使った場合、短時間の調理でも表面にはすすがついてしまいます。すすを簡単に落とすためには、あらかじめ調理道具の表面にコーティングをしておきましょう。
道具
・固形石鹸
手順
誰にでも、簡単にできる作業です。少しだけ湿らせた固形石鹸で調理道具をこするだけです。
たったこれだけでコーティングが完了します。表面に石鹸のコーティングがしてあるので、焚火でついたすすは、濡れたスポンジなどでこするだけで、かんたんに取り除くことができます。
コーティングの効果を実際に確認してみる
実際にコーティングの効果がどれぐらいあるのか確認してみました。
石鹸でコーティングしたケトルを焚き火にかけてみます。
10分ほど焚き火にかけただけで、ケトルにすすがつきました。すすは石鹸のコーティングの上についています。
濡れたスポンジでこすってみます。こするだけでかんたんにすすを取り除くことができました。コーティングの方法が簡単なので、石鹸を持っていけば、キャンプの最中にもできますよ!
さいごに
クエン酸を使えば、すすがついた調理道具や、こがしてしまった調理器具も簡単にきれいにすることができます!
すすは放置しても問題ありませんが、こげついたままのクッカーをそのまま使用すると、こげつきを取り除くのが難しくなります。こげつかせてしまった場合は、すぐにお手入れをするように心がけてくださいね。愛着のある道具を長く使い続けるためには、こまめなお手入れがかかせませんよ!