
4w1hの「コンパクトフライヤー」
2020年の「ユーキャン 新語・流行語大賞」で、「ソロキャンプ」が授賞語に選ばれた。しかし、アウトドアファンからすると、「もっと前から流行っていたよ…」という感じがしないでもない。とはいえ、2020年もソロキャンプが人気だったのは事実で、たくさんのソロキャンパー向け商品が登場し、ビーパルの通販でもたくさんとりあげた。その中でもよく売れた3つの調理器具をご紹介する。
1. 少ない油でたくさん揚げられる! 4w1h「コンパクトフライヤー」6,050円
https://www.pal-shop.jp/item/A55007005.html
新潟県のキッチンウェアブランド「4w1h」(燕三条キッチン研究所)のフライヤー(揚げ鍋)。串揚げなど揚げ物の多くが細長いことに注目し、形を長方形にしているのがポイントだ。丸いコッヘルだと、細長い食材を揚げられない。長方形ならば、細長い食材をすっぽりと油の中につけられる。たとえ油の量が少なくても…。というわけで、持っていく油の量を減らしたいアウトドアでこそ、力を発揮する商品でいえるだろう。2020年は「メスティン」と総称される長方形のクッカーが人気だった。長方形なのも人気の秘密か。

「コンパクトフライヤー」の全セット。目皿(トレー)と油切りのための網が付属している

目皿(トレー)と網を内部に収納できる。本体はオイルポットとして油の保管にも活用できる。
2. キャンドル用の極小コンロ! プラスマニア「can+ro スターターキット RIVER」5,050円
https://www.pal-shop.jp/item/A55012005.html

その名のとおりキャンドルで煮炊きをするためのコンロである。6角形の本体に6つの羽根(ゴトク)がついていて、その羽根を本体内に折りたたむことができる。この羽根を広げると直径11cmの五徳となる。ビーパル通販では、この五徳の上に載せる焼き鍋と焼き網をセットにして販売。長引くコロナ禍のなか、家やベランダでもソロキャンプ気分を味わいたい人に支持されているようだ。

本体のスリットから放射する光が美しい。商品名の「RIVER」はこのスリットの形状のこと。

全セット内容。焼き鍋(約直径8cm、30g)と焼き網(約直径7.5cm、21g)のほか、キャンドルがひとつ付いてくる。

本体をつまんでけん玉の要領で上下に振ると、片手で羽根を出し入れすることができる。

羽根をたたむと缶ケースに収まる。

シエラカップを載せたところ。五徳にはもう少し余裕がある。
3. 柄を付けられる鉄板! ムース ルームワークス「フライアン 3.2t」4,980円
https://www.pal-shop.jp/item/A55010004.html

ムース ルームワークスの「フライアン タイニー」。
拾った枝を取っ手に差せば、フライパンにもなるミニ鉄板。手の平サイズだから、まさにソロキャンプにうってつけだ。鉄板は厚いほど蓄熱量が多く、熱がムラなく肉に伝わっておいしく焼ける。だが、厚すぎると重すぎて持ち運びにくい。このあたりのさじ加減がむずかしいが、この鉄板は、重くなりすぎないギリギリの厚さ(3.2mm)を狙っている。四辺の縁が少し高くなっていて、脂がしたたり落ちにくいのも気が効いている。

「フライアン 3.2t」(左)。右のひとまわり小さい「フライアン タイニー」は残念ながら売り切れ。

柄は枝を差して真鍮製のよーと(ネジ)で固定する。
プラス1. 広口、深型の使いやすい焚き火台! ムース ルームワークス「FIRE STAND~灯篭~」12,800円
https://www.pal-shop.jp/item/A55010005.html
最後におまけとして、焚き火台をひとつご紹介したい。調理器具と同じく、焚き火台もソロ用の小さなものが花盛りだが、コンパクトさを追求するあまり、火床が小さすぎたり、薪の投入口が小さすぎたり、実際に使うとなると使いにくいものも少なくない。その点、これは五角形の上面が広く、深さもあるので、無造作に薪を放り込める。焚き火目当てでソロキャンプに出かける人におすすめである。

日本古来の照明器具「灯篭」を思い出させる形。側面には五角形の飾り窓がたくさん開いている。そこから、ゆらめく炎を眺められる。2枚のプレートを差しかけると、五徳になるから、小さなコッヘルなどを置いて料理もできる。

全パーツ。

専用ポーチはファスナー付き。