いよいよYLT設立へ!
僕は仕事をしながら法人設立の為に休日を費やし、やっと書類が出来上がったのが2012年4月でした。そして、僕は、法人の設立を待たずにアメリカ3大トレイルのひとつであるPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)へと旅だったのです。僕のいない日本では、何度か書類の修正を求められたらしく、相澤君から「やっと法人が認証なったっけよ」とメールが入ったのは、PCTを歩き始めて2か月が経った頃でした。
設立メンバーは9人。僕と相澤君の友人・知人が中心でした。当時、みんなは、「トレイルってなにや?」といった感じでした。だから、設立の年は僕が帰国するまで法人は何の活動もできませんでした。きっと個人の有志がトレイルを作るなんて夢物語ではないだろうか? そんな想いが皆の心に無かったと言えば嘘になるかもしれません。
僕がPCTから戻ったのはその年の冬。翌2013年は、CDT(コンチネンタル・ディバイド・トレイル)へ旅立ちました。
僕達は、何から手を付けたらいいかわからず、必死にもがいていました。もがいてはいたのですが、不思議に焦りはありませんでした。僕は、トレイルを歩くように一歩一歩進めばいいと思っていたし、難しいものを簡単に進めると訳が分からなくなると考えていました。
相澤君も「焦っても仕方ないべ。出来る範囲で頑張っぺ!」とお互いマイペースでした。そんな中、1人また1人と想いを同じくする会員が増えていったのでした。