キャンパーの皆さん、革製のギアをお持ちでしょうか?
かっこよくて丈夫な革は、キャンプギアに欠かせない素材。でも手入れをしていない…という方も多いのではないでしょうか。
革は大事に使えば3世代で使えるほど丈夫な素材です。手入れをせずにボロボロにしてしまうのはもったいない!
今回は、革用の石鹸「サドルソープ」を使って革をきれいにするお手入れ方法を紹介します。
サドルソープとは?
サドルソープとは、普通の石鹸とは異なり、革用の保湿成分が含まれた革専用の石鹸です。
元は「サドルソープ」の名の通り、馬につける鞍を洗うための石鹸でした。馬は汗をよくかく動物で、しかも毎日お風呂に入るわけではないので、汗や皮脂の汚れがたくさん鞍につきます。そんなひどい汚れを落とすために作られたサドルソープは、汗じみ、塩ふき、皮脂、匂いなどにとても強く、汚れをすっきりと落としてくれます。特に革靴や腕時計のベルトなどの手入れには最適です。
ただしスウェード、ヌバックなどの起毛革、ワニ革やダチョウ革などのエキゾチックレザーには使えないのでご注意を。
道具
- サドルソープ
- 革用クリーム
- 革用防水スプレー
- ウエス×2(水拭き用、クリーム用)
- スポンジ1つ
サドルソープ、革用クリーム、革用防水スプレーは大きめの靴屋や、ハンズやLOFTといった雑貨店でも扱っています。
ウエスは使わなくなったハンカチやTシャツを切ったものなどで十分です。スポンジも台所用で大丈夫です。
手入れ方法
今回は財布を手入れしていきます。
さっそく洗っていきましょう。まずは財布全体を水につけます。基本的に革製品は水濡れに弱く、カビやひび割れの原因になるとされますが、後からしっかり保湿すれば大丈夫です。
このときの注意ポイントは「全体をしっかり濡らす」「常温の水を使う」の2つ。
水が芯までしみていないと、後から色むらの原因になってしまうので、しっかりと全体を水につけてください。
常温の水を使うのは、温度が高いと革内部の水分や油分が抜けてしまい、あとからひび割れなどのトラブルにつながるためです。お湯の方が汚れは落ちますが、水を使うようにしてください。
サドルソープで洗っていきます。水に濡らしたスポンジにサドルソープをこすりつけ、よく泡立てます。
泡を財布に乗せていきます。
水に濡れた革はとても傷つきやすくなっているので、ゴシゴシこするのはNGです。
泡に汚れを吸着させるつもりで、スポンジを優しくクルクル動かすようにして汚れを落としていきます。
財布は細かい部品が多いです。丁寧に洗っていきます。
洗い終えたら、泡は水で流さずにウエスでふきとります。
サドルソープには革を保湿してくれる成分が含まれているので、完全に流すのではなく、ふき取るだけにしてください。
形を整え、風通しのいい場所でよく陰干しします。
このとき直射日光は避けてください。表面が急激に乾いてしまうと、ひび割れや、革が伸び縮みしてサイズが変わってしまうトラブルに見舞われることがあります。
よく乾いたら、ミンクオイルなど革用のクリームなどを塗って保湿してください。
最後に革用の防水スプレーをかけておくといいでしょう。新しい汚れから財布を守ってくれます。
風通しのいい場所で、財布の少し離れたところから防水スプレーをかけます。スプレーが乾いたら、お手入れ完了です。
大切な革製品をサドルソープで手入れしよう
大切に使っていれば数世代にわたって使い続けられるほど丈夫な革ですが、泥などの汚れがついたまま放置したり、何年も外に出さずにしまいこんでいると、表面がひび割れてボロボロになってしまいます。ベルトなどは痛みが激しいと切れてしまうこともあります。
大切に使いたい革製品。ぜひ匂いや汗じみなどにはサドルソープも活用しつつ、定期的にお手入れしてあげてください。