スウェーデンのコーヒータイム
世界幸福度ランキングのつねに上位にいるスウェーデンですが、それを支える習慣の一つは「Fika」(フィーカ)。フィーカはスウェーデン語で、「コーヒータイム」を意味する言葉ですが、眠気覚ましのためにコーヒーを飲んで仕事に戻るための時間というよりも、意識的にリラックスする時間を割いて、甘いものと一緒にコーヒーを飲みながら談笑を楽しんだり、一人で考えたりして、心休まる瞬間のこと。のんびりフィーカをすると、騒がしい日常から一息ができ、リフレッシュすることもできます。このシンプルな習慣はスウェーデンの社会を支えていると言われています。
フィーカと自然のコンビで健康的な相乗効果
職場や自宅、可愛いカフェなど、どこでやってもおかしくないフィーカ。緑豊かなスウェーデンでは、自然の中でフィーカをする人も多くいます。しかし、なんでわざわざ自然まで行って、コーヒー休憩をするのでしょうか?
スウェーデン人は単に自然が好きという点もありますが、自然と触れ合うことによって、ストレスレベルを下げる効果があることが一つの理由でしょう。森林や海などでフィーカタイムをとることによって、心身ともに健康的な気分になり、スッキリと癒されますね。
私も何かを考えたい時に、街中のおしゃれな珈琲店に行くより、時間がゆったりと流れている森でフィーカをすることが多いです。
気軽にいきましょう〜
「フィーカをやってみたいけど、どうすればいいのかわからない」と悩んでいるあなたに、一つ言いたいことがあります。
「ルールがないので、気軽にいきましょう」
コーヒーの代わりにお茶でもホットココアでもいいし、スイーツが苦手なら、サンドウイッチのような軽食でもいい。場所、時間や相手など、全てが自由です。なので、今度ひと休みしたいと思うようになったら、家にあるものを持って、緑が多いところでゆったりフィーカをしてみましょう。
時間があまりないと感じる時こそ、意識的に休憩する時間を作って、疲れた心体を癒すのが大事ですね。
日本でも、スウェーデンのスローライフを支える習慣が広がったらいいですね〜。
スウェーデンの実家の近くで、アウトドアフィーカをした時の動画をぜひご覧ください。
撮影:Anton Engblom
https://www.instagram.com/antonengblomphotography/