浅間山の麓で北軽井沢スウィートグラスなどを展開するきたもっくが、今春に独自企画のツアーを開催する。地域の力と自然の力を最大限に活かした事業展開を、ツアー形式で紹介してくれるというのだ。
全国から注目を集める、きたもっくの取り組みとツアーを紹介する。
地域の自然を見つめ直し、挑戦し続けてきた企業
きたもっくは、経済産業省の地域未来牽引企業にも認定。事業を展開するのは、群馬県と長野県の県境に位置する、浅間山の火山灰土が広がる北軽井沢地域。冬の寒さは厳しく、最高気温が0度を超えない日が続くことも珍しくない、自然豊かな土地だ。
四半世紀前、痩せた土地に1本1本、木を植えることから始めたきたもっくの試みは、1994年のキャンプ場オープンを経て発展し、今では年間10万人以上が訪れるキャンプ場、一大観光産業地域へと成長した。
同社の取り組みはキャンプ場事業(アウトドア観光宿泊事業)だけにとどまらず、地域の自然の中にある様々な「価値あるもの」を発掘し、加工・製品化して販売。アウトドア、養蜂、広葉樹の活用など、地域の自然と資源を生かした持続可能な6次産業化を目指している。
日々変化する自然と向き合う事業現場を体感するツアー
1つ1つの事象と向き合い、毎日を積み重ねることで未来を切り開いてきた同企業の施設は、浅間山の麓に広く点在している。その多面的な事業展開の様子を、実際に現地で見学・体感させてくれるのが、今回企画されたツアー「Kitamoc 24h Tour」だ。
ツアーの拠点となるのは、昨年オープンしたばかりの宿泊型ミーティング設備「タキビバ」。焚火の持つ社会的効用と可能性に着目した、珍しい施設だ。
生(なま)の山をめぐるところからスタート
ツアー1日目は、駒髪山・氷妻山・鼻曲山にまたがる、きたもっくの地域資源生産の拠点「二度上山」を巡るところから始まる。北軽井沢の自然を知ってもらう。
生の山の「いま」を体感しておくことで、手を入れて出来上がったものの価値や変化をより色濃く感じさせ、深く理解することが目的だ。
みんなで作る、かまどディナーで体に染み渡る山の恵み
夕食は、タキビバに戻り参加者自らが調理する。火が日常であった頃のかまどや囲炉裏などを使い、豊かな自然が育んだ地元食材をいただくスタイルだ。薪で米を炊き、山の恵みを全身で味わう、至福の時間になることだろう。
焚き火で心ほぐれ、新しい発想を生み出すトークセッション
夕食が出来たら火野間(ほのま)に移動し、焚き火を囲みながらのトークセッション。同社代表の福嶋氏と参加者が、じかに意見交換を行なう時間だ。
会議室やモニター越しではなく、あえて焚き火を挟んで行なわれるこのコミュニケーションは、今まで得てきた経験や現場の素直な思いを聴くことができる、貴重な経験になりそうだ。
進化を遂げ、価値を生み出すようになった「場」を見学
2日目は、製造・加工・販売などの現場を巡る。薪や製材を作る巨大ファクトリーを見学したり、築100年の洋館が建つコンセプトストア「ルオムの森」など、資源の販売や活用の現場を見て回る予定だ。
24時間という短い間ではあるが、自然の中に地域の未来を担うコンテンツを発掘し、どう進化させていったのか、地域がどう変身を遂げたのか、深く理解できるツアーになるだろう。
ツアー概要
Kitamoc 24th Tour
開催日:2021年3月12日(金)・13日(土)
宿泊会場:「タキビバ」群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-5647
参加料:一人1泊2日/¥30,000+税+1DAYレジャー保険加入料
※プログラム料、タキビバ利用料・宿泊料、1日目夕食・2日目朝食・昼食を含む
対象年齢:18歳以上
ツアー 公式ページ
https://kitamoc.com/kitamoc24tour/