スペイン・バルセロナの中心部から電車で1時間ほど、ロープウェイやケーブルカーに乗ったり軽~いトレッキングもできる(アウトドア向けでなく普通の服装で行ける範囲で)、しかも360度の絶景を拝めパワースポットにも寄れて、限定グルメもあるという小さな街「モンセラット(Montserrat)」をご紹介します。
バルセロナ市内観光だけではもったいない。カタルーニャ地方ならではの伝統や文化をより感じられるモンセラットは、バルセロナとはまるで別世界です!
バルセロナ市内のPl.espanya駅からモンセラットまではFGC(カタルーニャ鉄道)が走っており、係員が券売機の前で案内をしてくれます。鉄道+ケーブルカー(アエリ)のセット券もしくは、鉄道+登山列車どちらかの行き方があります。
都心から1時間という、なんとも手軽な距離感で行ける場所。しかも、参拝もできてパワースポットとも言われていて、土地の名物グルメもあって…これって、なんだか東京でいうと高尾山みたいな感じか?電車の車窓から奇岩が次々に現れてきて想像をかきたてましたが、いざ到着してみると、圧倒されて驚きの連続でした。
上昇していくケーブルカーからの眺めは、それはもう高度感バツグン♪ 足元がすくむほど高~い場所をふわーりと進みます。乗車時間は短いですが、スペクタクル気分が味わえることうけあいです。
そしてモンセラットに到着です! 都心部のバルセロナより空気がおいしい気がする! そして標高が上がった分、気温が低め。インフォメーションで地図をもらい、簡単に計画を立てます。
ここで有名なのは、教会でミサの最後に少年聖歌隊の聖歌が聴けること。厳しい試験をパスした、上は14歳までの少年たちが住み込みで寮生活を送りながら研鑽を積んでいるとか。海外遠征にもちょくちょく出かけるため、いつ来ても会えるわけではないようです。あまりに人気らしいので、念のためミサの時間の1時間前に座って待っていましたが、ミサが始まるころには立ち見も出るほどの大混雑に。
また、礼拝堂の正面に「黒いマリア像」が安置されており、直接像の前まで近づいて左手に触れることができます。
ミサが終わったあとその列に加わってみました。みな、マリア像の手にそっと触れながら真剣に祈りを唱えています(触れることができるのは左手のみ)。このマリア像の手にたどり着くまでの階段・天井・壁の全てに、技巧を凝らしたモザイクがあしらわれていて圧巻です。聖人のモザイクや自然界の鳥・動物などを現したものなど、目を凝らして見てしまいました。教会は入場無料ですが、あくまでも礼拝をする場所ですので信者の方の礼拝の邪魔にならないよう気をつけながら。しかし、ほんとうにすごい…!
ミサが終わった後にどーっと始まった、黒いマリア様に会いたい人々の行列はずっと途切れることはありませんでした。
礼拝堂の入り口前広場にあるパワースポットといわれている場所。中央の円の上に乗ると、もっともパワー(?)を得られるのだとか(当然乗った)。山の上にある礼拝堂なのに、イルカやサメ、さそりなど海のモチーフを使っていてユニークでかわいい。
モンセラットではかつての修行の場所や黒いマリア像が発見されたといわれる場所など、いくつかの道に分かれていて、ハイキングで行くことができます。もっともハードな山頂コースを目指す場合はトレッキング仕様の服装があったほうがいいかもしれませんが、この日選んだのは片道20分ほどの『サンタ・コバ(Santa Cova)』。ゴールには洞窟と、黒いマリア像が発見されたといわれる教会があります。
下りの登山電車に短時間ですが乗って移動し、軽いハイキングに向かうことにしました。
(『モンセラット』②へ続く)
旅行・冒険が好きなイラストレーター。長野県出身。LINEスタンプ『コタローのクライマーズスタンプ』発売中。
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