最近キャンプで中華料理を作る人が増えているそうです。焚き火の豪快な炎を使って一気に炒めることで、食材の旨みを引き立てながら時短で完成できるからだとか。
そんなトレンドにぴったりな料理を提案します。今回は緑茶を飲んだあとに出る「お茶殻」をつかった簡単中華料理です。
誰でも作れる「お茶ーハン」のレシピ
<材料(1人前)>
茶殻(ティーポットでいれたときに残ったお茶殻)
こんぶ茶粉末 小さじ1
たまご 1個
ごはん 1人前
オリーブ油 大さじ一杯
お茶を飲んだあとの茶殻について
お茶殻を使ったチャーハンを作るうえで、茶殻についてご説明いたします。
緑茶の栄養には、水に溶ける水溶性のものと、油に溶ける脂溶性のものが含まれています。一般的に知られているビタミンCやカテキンは水に溶けるため、お茶として飲むことで栄養を摂ることができます。ただし、これはお茶全体の栄養素の3割程度と言われており、残り7割はほとんど脂溶性のため、茶葉そのものに残っています。
お茶殻を料理に活用することで、残っている栄養を摂取しながら、美味しい料理が味わえます。「茶殻って食べていいの?」と驚きの声が聞こえてきそうですが、そもそも緑茶は100%天然無添加の食材です。管理に気を付ければ茶殻は食べても問題ありません。
天然のものだけに酸化しやすいのが注意点です。湯呑に注ぎ終わったら、すぐに茶殻を調理するのがベストです。もしキャンプ場などで朝飲んだ茶殻をお昼に調理したい場合は、水気をよく切り、衛生的な器に入れ、ラップをかけてクーラーボックス(冷蔵庫)に保存してください。
<作り方>
まずはフライパン、フライ返し、バーナーを用意します。バーナーでフライパンを熱し、十分に温まったらオリーブオイルを敷いてたまごを炒めます。
冷やごはんをフライパンに入れ、卵と混ぜるようによく炒めます。
今回はこんぶ茶のみで味付けを整えてます。塩コショウで味付けをするのもいいですが、これ1つで旨味と塩味が詰まっているので、荷物を少なくしたい人はおすすめです。
混ぜ合わせるように茶殻をいれます。仕上げによく火を通して、お茶のふわっとした香りがただよってきたら完成です。できあがったお茶―ハンは、茶葉の鮮度が損なわないうちにできるだけ早めにお召し上がりください。
お茶殻の別の使い道
調理以外であまったお茶殻や生ごみは、キャンプ場の指定された場所に捨てるか、かならず持ち帰りましょう。
また、水気をとったお茶殻や乾燥させたお茶殻には、抗菌作用やほこりなどの吸着作用、消臭作用があります。クーラーボックス内やテント内の消臭、においの気になるまな板に塗るなど、キャンプシーンでの様々な活用方法があります。ぜひ緑茶を飲んだあとの茶殻を使って、アウトドアでのひと工夫にチャレンジしてみてください。