ピクニックなどのデイキャンプや登山にあれば便利なのが、コンパクトな湯沸かしセット。
バックパックに収納できる湯沸かしセットがあるだけで、コーヒーを入れて一息ついたり、気に入った場所でラーメンを作って食べたりと、アウトドアでの楽しみの幅が広がります。
今回はソロでの使用を想定した湯沸かしセットの組み方をご紹介しようと思います。
湯沸かしセットに必要な道具
まずはソロ用の湯沸かしセットに、どのような道具があるといいのか、最低限必要な道具を紹介いたします。
クッカー
湯沸かしのために必ず必要なのがクッカーです。クッカーとひとえにいっても、さまざまなものがありますが、ソロ用だと各社から容量が500ml~900mlほどのものが販売されています。
最低でも500mlほどの容量があれば、一度の湯沸かしでカップラーメンと、インスタントコーヒーやインスタントスープなどを作ることができます。お湯を沸かすだけの用途ならばこのサイズのクッカーで十分です。
火器
湯沸かしのためには火器も必要です。コンパクトさを求めるならば、アルコールストーブをおすすめします。
アルコールストーブは燃料にアルコールを使用します。
アルコールはOD缶などのガス缶と違って、使用する分だけを小分けにして持ち出すことができます。小分けにすれば、OD缶よりもコンパクトになりますよ。
ただし、アルコールストーブの種類によっては、ゴトクが必要なものもあります。シングルバーナーよりも風に弱いので、風防も併用したほうが良いでしょう。
コンパクトさよりも安定感を求めるならば、シングルバーナーがおすすめです。一般的なアルコールストーブと違って、シングルバーナーはとろ火から強火の調節ができます。アルコールストーブよりも風の影響を受けづらいので、扱いが簡単ですよ。
シングルバーナーは燃料にOD缶とCB缶を使用するものがあります。燃料缶の中では110サイズのOD缶が最もコンパクトです。
着火のための道具
アルコールストーブの着火にはマッチやライター、ファイアースターターなどが必要になります。OD缶を使用するシングルバーナーの場合、着火装置が付属しているものもあります。ですが、故障などの万が一の場合に備えて、シングルバーナーを使用する場合も、着火のための道具はセットの中に組み込んでおいたほうが良いでしょう。
カトラリー
クッカーに収納しやすいので、折りたたみ式のカトラリーがおすすめです。お求めやすいものでは、100円ショップでも販売されていますよ。
カップ
セットの中に容量が200ml~300ml程度のカップを組み込むのをおすすめします。スープやコーヒーなどの飲み物を飲むのに便利です。
湯沸かしセットの例
続いては、湯沸かしセットの例を実際に私が使っているギアで紹介していきます。
アルコールストーブの湯沸かしセット
クッカー:トランギア メスティン (容量600ml)
火器:トランギア アルコールストーブ
燃料:セリアのボトルに入れたアルコール60ml
着火のための道具:light my fire ファイヤースターター
カトラリー:PRIMUS フォールディングスポーク
カップ:エバニュー デミタスカップ
ゴトク:エバニュー EBY253
風防:折り畳み式の自作
全ての道具がメスティンに収納できます。
メスティンの容量はだいたい600mlほどなので、一人分の湯沸かしセットとしては十分なサイズですね。
湯沸かしセットを組む場合、出来るだけコンパクトにする工夫が大切になります。ボトルには折り畳み式の風防を巻いて収納。アルコールストーブ本体もカップの中に収納して、コンパクトにしています。
個人的な使用感ですが、風が吹いていない環境ならば、ボトルに入った60mlのアルコールで、600mlの水を2回沸騰させることができます。
シングルバーナーの湯沸かしセット
クッカー:OPTIMUS テラ ウィークエンドクックセット(容量500ml)
火器:PRIMUS P-153
燃料:PRIMUS 小型ガス缶 IP-110
着火のための道具:BICライター ミニ
カトラリー:PRIMUS フォールディングスポーク
火器をシングルバーナーにした場合、シングルバーナーとOD缶がスペースをとるので、クッカーの形状によってはスタッキングが難しくなります。
道具をクッカーの中に全てまとめたいならば、深型のソロクッカーがおすすめです。
ほとんどの深型のソロクッカーは、蓋の部分にゆとりがあります。クッカー本体から道具が多少はみ出しても、覆うようにスタッキングできますよ。
蓋はそのままカップとしても使用できます。他にカップを用意しなくても良いので、スペースの節約にもなりますね。
使用するシングルバーナーの性能や、環境にもよりますが、110サイズのOD缶とシングルバーナーで500mlの水を10回程度沸騰させることができると思います。
シングルバーナーはアルコールストーブよりも、燃料を気にせずに使うことができるので、初心者の方におすすめです。
さいごに
軽量でコンパクトな湯沸かしセットがあれば、どこにいても、ちょっとした調理を楽しむことができます。
バックパックに入れて気軽に持ち運べるので、災害時のための備えにもなりますね。
湯沸かしセットのパターンは、各社のギアを組み合わせることで無限にあります。例を参考にして、自分なりに最高の湯沸かしセットを探してみてくださいね!