ワンポールテントのファスナーは、開けづらい…?
キャンパーから人気の高いワンポールテントは、設営・撤収のしやすさ、幕内空間の広さの点で、他の形状のテントに引けを取らない利便性を誇ります。
しかし、ひとつ難点があるとしたら、それは内側からの開閉がしづらいということ。ワンポールテントを使ったことのある人なら感じたことがあるでしょう。
ファスナーを閉め切ると、テントの裾の位置にファスナーがくるため、開ける際には深くかがんで腕を伸ばさなければ、ファスナーを開けることができません。
しかしこのファスナーの開閉しづらさを、工夫ひとつで解消することができるのです。
今回は私が普段からやっている工夫を、皆さんにご紹介します。ワンポールテントを使っているという方は、ぜひ試してみてください。
使うのはペグとカラビナだけ!簡単に作れるファスナーサポーター
ワンポールテントの開閉しづらさの原因は、内側からだとファスナーの位置がテント裾の地面近く、腕を伸ばさなければ届かない位置にあるため。
これを解消するには、深くかがんだり腕を伸ばさなくても、ファスナーに手が届くようにすれば良いのです。
それを実現するために使う道具は、キャンプでお馴染みのアイテム、ペグとカラビナ。察しの良い方なら想像がつくと思いますが、テントのファスナーにカラビナを使ってペグを接続するのです。
例えば、私の使っているテンマクデザインのサーカスは、ファスナーにパラコードが結び付けられています。
テントの内側と外側にそれぞれパラコードが付いていますが、ペグを接続するのはテントの内側のパラコード。
ペグの穴に通したカラビナを、テント内側のファスナーと接続します。
もし外側のファスナーに接続したり、内側・外側の両方に接続してしまうと、うまく開閉できなくなります。気を付けましょう。
接続に使用するカラビナは、高価な物でなくても大丈夫です。
ファスナー開閉の動作で特に強い力がかかるということは無いので、比較的安価なカラビナで充分です。
テントを閉めた際には、ペグの先をテントの内側に向けておきます。こうすることで、テントを開閉する際にペグに手が届きやすく、開閉の動作が楽になります。
私は40cmのペグを使用していますが、ペグは長ければ長いほど、かがんで腕を伸ばす動作が少なくなるので、長いペグを使うのがおすすめです。
ファスナーを開ける際は、ペグを引っ張り上げるように動かします。
スルスルとファスナーが動いて、スムーズに開けることができますよ。
ワンポールテントはファスナーを閉める動作もかがまなければならず、結構大変です。
ファスナーサポートを使うと、深くかがまなくてもファスナーを閉めやすくなるので、とても楽になりますよ。
ファスナーサポートの注意点
ファスナーを開閉する際には便利なファスナーサポートですが、ファスナーを開放しておく場合は、邪魔になるのが難点です。
キャンプの日中など、長時間ファスナーを開放してテントを使う場合は、ペグを取り外しておきましょう。
不意に立ち上がった際に頭にペグが当たると、痛いですし危険です。頻繁に開閉しない場合は、ペグを外しておくのがおすすめです。
安価なカラビナで充分と前述しましたが、カラビナ選びの条件として、ペグの穴径より小さいものを選ぶようにしましょう。
私が使っているスノーピークのソリッドステーク40は、穴径が10mm。カラビナは径が7.5mmのものを使用しています。
あまり小さなカラビナだと、カラビナ内でペグとファスナーが絡まり、うまく動作しなくなります。
ちょうど良い径のカラビナを選びましょう。
ワンポールテントをグレードアップして、快適にキャンプをしよう!
キャンプでワンポールテントを使う私が、普段からやっている工夫ですが、皆さんにもぜひ試してほしい方法です。
キャンプで飲むビールが美味しすぎて、お腹周りに肉がつき「かがむのが辛くなってきた……」なんて私の様なキャンパーにおすすめ。
ワンポールテントの弱点をファスナーサポートで補って、快適にキャンプを楽しんでみませんか?