小枝を拾って、笛を作ってみよう!
山や森でキャンプをするとき、そこは自然の宝庫。枝や松ぼっくりや木の実など、天然の素材が溢れています。
焚き火の燃料として拾うキャンパーはきっと多いと思いますが、これらの素材は工作材料としても価値があるもの。
自然素材を活かしたブッシュクラフトを楽しむキャンパーはいても、つい実用的なものを作るのに捉われ、純粋に工作を楽しむ方は少ないのではないでしょうか。
今回はそんな人達にぜひ作ってほしい、小枝を使ったホイッスルの作り方をご紹介します。
簡単な構造なので工作が苦手な人でも作りやすく、実用性は低いものの純粋に工作を楽しむことができます。
ホイッスル作りに挑戦してみたいという方は、紹介する作り方を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。
ホイッスルの作り方
材料と使用する工具
今回ホイッスル作りに使用するものは、次のような材料や道具です。
・のこぎり
・ナイフ
・電動ドライバー&8mm前後径の木工用ビット(無ければ木工用キリでも可)
・なるべくまっすぐな枝(太さが15mm程度のもの)
電動ドライバーのビット径は、何mmでも構いません。穴の径の大きさや深さによって、奏でる音の高さが変わるので、色々と試してみると面白いですよ。
ナイフはカッターナイフでも代用できますが、使用する枝が固い樹種の場合は、なるべく刃が厚いナイフを使用しましょう。カッターナイフでは刃折れや怪我の原因に繋がる恐れがあります。
枝は必ず地面に落ちているものを使用しましょう。自生している樹木から切り落とすのは、自然を壊す行為です。絶対にやめましょう。
ホイッスルの作り方
まずは拾ってきた枝を、のこぎりを使って10cm程度の長さに切断します。
のこぎりを使う際は、怪我に十分気を付けて作業しましょう。
切断した枝に、電動ドライバーを使用して穴をあけます。
穴の深さはお好みで構いませんが、穴が貫通しないように気を付けましょう。
私は手で枝を持ちながら穴をあけましたが、慣れていない方は安全を考慮して万力やクランプなどで枝を固定するなどし、怪我に十分注意しながら作業しましょう。
あけた穴の内側が滑らかになるように、電動ドライバーで整えましょう。
木工用キリなどで穴をあける場合は、最後に割り箸に紙やすりを巻き付け、穴の内側にやすりがけをして整えると良いですよ。
電動ドライバーで穴をあけた側の端から、約2.5cm~3cmの位置に、のこぎりで垂直に切り込みを入れます。
切り込みの深さは、枝の半分程度まで。のこぎりを深く入れ過ぎて、枝を切断してしまわないように気を付けましょう。
先ほどのこぎりで入れた切り込みに、斜めからぶつけるように、ナイフで切り込みを入れて削ぎます。
別の枝を細く削り、枝にあけた穴と同径の棒にし、穴の中に棒が入るようにします。
棒の2/3程度の長さを、上の写真のような形にナイフで成形します。
これがホイッスルの吹き込み口になり、吹き込んだ息から風切り音を発生させます。
作った棒を枝の穴に差し込み、試しに息を吹き込んで音が鳴る位置を探します。音が出たら接着剤を使って棒を固定しましょう。
枝が完全に乾燥していない場合、時間が経つにつれて枝が瘦せ、形が変わることで音が鳴らなくなる場合があります。
あえて固定せず可動できるようにしておくと、そのように音が鳴らなくなった場合も、調整することが可能です。
童心に帰って、ホイッスル作りで工作を楽しもう!
拾った枝で簡単にできるホイッスル作りは、意外と大人でも楽しめるおすすめの工作。
山登りやキャンプをする人なら、自作の笛を持ち歩くことで、万が一の遭難対策にもなりますし、カバンなどに提げておくと可愛くておしゃれです。
お子さんに作ってあげてもきっと喜ばれますよ。
自然素材の枝を使ったホイッスル作り、興味のある方はぜひ試してみてください。