初心者から中級者へ!フットバッグの大きな分岐点「BOP」をマスターしよう
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    2021.03.07

    初心者から中級者へ!フットバッグの大きな分岐点「BOP」をマスターしよう

    プロフットバッグプレイヤーの石田太志です。

    今回でこの連載も7回目! 過去の記事もご覧頂いているでしょうか。今回は初心者と中級者のボーダーライン、「BOP」についてご紹介していきます。

    中級者への大事なステップ!BOPとは

    大会で「Butterfly」をプレイしているシーン。

    そもそも「BOP」とは、「Butterfly」「Osis」「PDX Mirage」と呼ばれるレベル3の技の名前の頭文字を合わせた造語です。今までご紹介してきた技はレベル1ないしはレベル2のものでした。初級者を脱するポイントとして、すべての技の構成をレベル3以上のものだけ出せるようにしていきます。

    レベル3で構成していくことを「ギルトレス」と言います。もちろん上級者になっていくとレベル4のみ、レベル5のみで構成していくフットバッグのスタイルにより呼び名が変わってきます。

    ちなみにフットバッグの世界では、レベルという表現ではなく「Add(アド)」という表現を使います。フットバッグは足から離れて宙に浮き、次に身体にフットバッグが触れるまでの間にどのような要素を加えるかによってAddが増えていきます。

    代表的な要素としては「フットバッグの周りを足で回す」「首の後ろを通す」「身体を回転させる」「最初に使った足のサイドとは逆サイドで技を繰り出す」などを加えるAddによって難易度が変わってきます。

    この辺りはかなり複雑なお話で、これこそがフットバッグの奥深さであり、醍醐味でもあるわけです。

    BOPをやってみよう!

    話を戻します。

    そんな様々な技や難易度がある中、今回紹介する「BOP」というのは初心者を脱する上で重要な3addの技です。3addの中では比較的簡単な技ではあるので、多くのプレイヤーがまずはこれらの技をできるように目指していきます。

    そんな3つの技、BOPを1つずつ紹介していきます。

    BOPの”B”「Butterfly(バタフライ

    以前にご紹介した代表的なフットバッグの技であるクリッパーにもう一つ要素を加えたもので、落ちてきたフットバッグに対して足を外側から内側に跨ぎ、その跨いだ足はそのまま着地して逆足でクリッパーをするという技です。

    YouTubeで「フットバッグ バタフライ」と検索すると、技の紹介動画が出てきますので、お時間のある時にご覧になってみてください。

    BOPの“O”Osis(オーシス)

    この技もまたクリッパーに非常に似た技ですが、右足でクリッパーをする場合、フットバッグは身体の左側を通過して右足のインサイドで受け止めますが、オーシスはフットバッグが身体の左側を通過して左足のインサイドでクリッパーを行う技です。

    オーシスの場合はクリッパーに比べ、若干背面でフットバッグを受け止めるような動作になります。

    BOPの“P”PDX Mirageパラドックスミラージュ

    これは前回紹介したミラージュの応用技で、通常のミラージュはトーからスタートして足を跨ぐミラージュという技を行ないますが、このパラドックスミラージュはクリッパーからスタートします。

    右足でクリッパーをして上がったフットバッグを、そのまま右足で跨ぐミラージュを行ないます。これによりミラージュよりも更に難易度が上がります。

    このBOPまでができるようになれば、どっぷりとフットバッグの世界にハマっている自分がいるはずです。この後の技に関しては、いよいよ自分自身で構築していく「フリースタイル」です!

    人によって身体の関節や筋肉は違っているので、技の得意、不得意が出てきます。ひたすら自分が回転して技を繰り出す方もいますし、足を連続でブンブン回す方もいます。

    身長や足の長さ、フットバッグを足に止める時間、フットバッグを上げる高さなども人によって様々なのでぜひ自分のスタイルを見つけて練習してみてください!

    アウトドアでひたすら自分と向き合って黙々と練習することも、複数人で輪になって技を見せ合って語り合うことも楽しい時間です。そんな光景が各地で見れる日を夢見て僕も活動をしています。

    家の中でフットバッグをする人が急増中!

    ここからは、最近のフットバッグ界のトピックについてお伝えします。

    今回は個人的なトピックでもあるのですが、最近は新型コロナウイルスの影響もあり、家の中でフットバッグを楽しむ方も増えています(アウトドアにも浸透してくれると嬉しいです!)。

    そういった家の中でトレーニングする方の多くは、やはりサッカー経験者が多いです。特にサッカー少年達がやってくれています。

    どちらかというと、サッカーボールを家の中で蹴ってしまうと色々なものが壊れてしまう不安のある親御さんが、フットバッグを見つけて導入してくれている印象です。

    そうやって僕自身も、長い期間小学生にフットバッグを教えているのですが、数年前にフットバッグを教えた子達がサッカーを続けて良い成績を残してくれている子達が多いです。先日も京都のコーチから知らせを頂いて知ることができました。

    今まで教えてきた子達の中での現在の立ち位置としては、ガンバ大阪ユースに所属している高校1年生の子が現在U-16の日本代表にも入っているとのこと。その他にも、横浜FCユースや横浜Fマリノスユース、サッカーの名門校帝京長岡に入っている子もいます。

    僕はプロサッカー選手を諦めた経験があるので、フットバッグを知ってくれた子供達がこうしてプロへの道を着々と歩んでくれていることは嬉しく思います。

    ただ、それは1つの結果であって、他にも今まで多くの子供達がフットバッグを楽しんでくれました。何万人と指導してきたので、全員の進路はわからないですが、彼らがそれぞれの道をしっかりと歩んでくれている事を願います。

    またこういった様々なトピックもお伝えしていければと思いますので、次回の記事もお楽しみに!

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