注目の穀物『キヌア』をキャンプに取り入れてみませんか?
キヌアってナニ?
近年、世界的に注目を集めている穀物『キヌア』。日本でも手軽に買えるようになりました。まずはキヌアが世界的に支持されている理由を、あらためてみてみましょう。
キヌア(Quinoa)は、ほうれん草と同じアカザ亜科の一年草です。主に南米ペルーを中心としたアンデス高地で栽培されています。最近では日本でも無農薬キヌアを栽培しているところがあるようです。
NASAや国連が認める”スーパーフード”
「母なる穀物」と呼ばれ、昔から貴重な作物とされてきたキヌアは、1993年にNASAが宇宙食として推奨したことで再び注目されるようになりました。その理由は、キヌアに含まれる栄養バランスの良さや取り扱いがしやすい穀物である点。さらに2013年、国際連合が「国際キヌア年」を制定します。制定された理由は
・過酷な環境でも生き抜く適応力
・栄養バランスの良さ
・飢餓や栄養失調の根絶
などが挙げられています。これをきっかけにキヌアは世界的に「完全栄養食」、「スーパーフード」と認知されるようになりました。
お腹もカラダも満たされる一品『キヌアのピラフ』
“完全栄養食”であるキヌアをアウトドアにも取り入れたいと考えたレシピが、キヌアとたっぷりの野菜を一緒に炊き込んで作るピラフです。多めに炊いたピラフは、サラダやスープなどにもアレンジできます。ここではカラダも温まる雑炊のレシピを紹介します。お腹もカラダも満たされるメニューです。
『キヌアのピラフ』と『トマト雑炊』レシピ
【材料】
・キヌア 2合 ※飯盒の容量を必ず確認してください。水が倍量必要です。
・ニンニク 1片
・赤カブ 小1個
・セロリ 1/2本分
・タマネギ 中1/4個分
・ニンジン 小1/2本分
・スナップエンドウ 2~3本
・コーン 大さじ2~3程度
・キノコ(シメジなど) 適量
・ハーブ、パセリやネギなど彩りや香りとして(あれば)
・野菜ブイヨン キューブまたは顆粒 1~1と1/2個
・オリーブオイル 適宜
・塩 適宜
・胡椒 適宜
・水 4カップ分 ※キヌア1に対して水2の割合
雑炊用に
・トマトの水煮(トマトジュースでも)
【レシピ】
ピラフで使う野菜は好みのものでOK!冷蔵庫に残っている野菜を刻んで持参しても。食材は、事前にカットして下準備したものを持参するとすぐに調理できます。※ただし、食品の衛生管理、取り扱いには十分に注意しましょう。
●下準備
(1)野菜類をきれいに洗い水気をきっておきます。
(2)ニンニクはみじん切りにします。
(3)赤カブ、セロリ、タマネギ、ニンジンなど好みの野菜はそれぞれサイコロ状に切り揃えます。
(4)(3)をジッパー付き保存袋に入れ保冷します。
【キヌアピラフのレシピ】
(1)飯盒にキヌア、水を入れ野菜ブイヨンを入れよく混ぜ合わせます。
(2)(1)にニンニクのみじん切りなど、用意してきたカット野菜を入れ、オリーブオイル大さじ1/2程度を加えてローリエを入れます。
(3)蓋をして焚き火で炊いていきます。
(4)遠火にして10分。その後、10分ほど蒸らします。
【トマト雑炊のレシピ】
(1)キヌアピラフに少量の水とトマトの水煮を入れます。
(2)塩胡椒で味を整えます。
(3)好みでハーブ(タイムやバジル、パセリなど)を散らしてオリーブオイルをかければできあがりです。
連泊キャンプで多めに炊いてアレンジするのがオススメ!
ここでは、キヌアピラフのアレンジメニューとしてトマト雑炊を紹介しました。ほかにも、サラダに混ぜて「キヌアサラダ」、スープに入れて「キヌアスープ」、ピラフを炒めれば「キヌアチャーハン」に。キヌアピラフはアレンジ自在で便利に使えます。多めに炊いたキヌアでキャンプ中もヘルシーに過ごしてみませんか?