窓の向こうに広がる景色が、こんなアウトドアリビングを思わせる緑に囲まれた空間だったら、一日何度眺めても飽きないだろう。ここまでゴージャスなベランダガーデンには手が届かない…と思うかもしれないが、ここは奥行き約90㎝のごく一般的なベランダ。
そんな手狭な空間を快適かつ、庭らしく見せるには、いくつかのコツがある。
「とにかく日当たりを確保するために、植物はなるべく高い位置に配置します。手すりに吊り下げたり、ちょっと高めのテーブルを置くのも手」とは、ベランダガーデンのスペシャリスト、山元和実さん。
ローメンテナンスの多肉植物はベランダに最適!
背の高い木やテーブルを組み合わせ、高低差をつけることで奥行き感も生まれる。ただし、季節によって太陽光の入り方が変化するので、状況に応じて植物の配置を変えることも必要だ。
「植物は手入れが楽な常緑の葉ものや多肉植物などをメインにします。ポイントで季節感が出る一年草を加えるのもいいですね。好きな雑貨も置いて楽しんでみてください」
黄緑色の葉で明るく演出!
また、手すりや床がコンクリートの構造物だと薄暗くなりがちなので、板でカバーしたり、明るい葉色の植物を置くことで明るい雰囲気に。庭に比べてイメージチェンジが簡単なベランダは、工夫次第でガラッと変わります!
好きな色に塗った板でコンクリート壁を隠す!
床材をプラスして雰囲気UP
◎ガーデンスタイリスト・山元和実さん
庭のデザインや施工も行なう。著書に『はじめてのベランダガーデン』(成美堂出版)監修。「Green Rose Garden」のHP http://greenrosegarden.web.fc2.com/ ベランダガーデンデザイン・施工受け付け中。
移動販売の花車「Green Rose Garden」で各地に出店(水色の軽トラが目印!)。
構成/大石裕美 撮影/西山輝彦