無骨でシンプルなつくりで、焚火でも、ガスバーナーでも、アルコールバーナーでも何でもこいのクッカー。trangiaのメスティンはずっと使って”育てたくなる”アイテムです。コンパクトでオリジナリティーあふれる装備構成を楽しむソロキャンパーにとっても人気のアイテムですが、「もっとシステマチックに、そして自分らしくカスタマイズしないなあ…」と思いませんか?
今回は、ハセベ式「メスティン+1 カスタマイズ術」第一弾の木製トレイにつづき、第二弾として、カッティングシートのつくりかたを紹介します。
第一弾の木製トレイはこちらからご覧いただけます。
メスティン専用カッティングシート
このカッティングシートは、まな板としての機能はもちろん、折り曲がるので切った素材を地面に落とすことなくメスティンの中に投入できます。もちろんメスティンの中に収納可能で、材料費も安いのでたくさん作って肉用、野菜用といったことも可能です。
材料
用意するのは、薄型のまな板(通称カッティングシート)1枚のみ。100円均一のお店でも購入でき、1枚買えば4〜6枚程度作ることができます。また、白以外にも黒や黄緑などカラーバリエーションもあります。
道具 / 消耗品
道具は、次の通りです。
・さしがね(通常の定規でも可能)
さしがねは、金属製なので本体が削れないのと、直角を出すのに便利
・はさみ
・カッター大型タイプ(今回はカッターの後ろ側が重要)
同じ様なことができればなんでもOK
・水性ペン(あとで消せるものならなんでもOK)
・コンパス(鉛筆やペンが入れられるタイプ推奨)
つくりかた
材料と道具が分かったところで、早速つくってみましょう!作り方はとっても簡単ですが、D.I.Yが苦手な型でも挑戦しやすいようになるべく細かく紹介していきます。もちろん、もっとこうした方が作りやすい!などあるかたは自由につくってみてください。
① メスティン本体から形を描き出す
メスティン本体の上下をひっくり返しでカッティングシートにのせて、水性ペンで形をなぞって描き出す。メスティンには独特の「ゆがみ」もあるが、気にしないで大丈夫です。
② 描いた線で切り出す
メスティンで型をとった線に合わせてハサミで綺麗に切れます。ハサミだと力が足りずに切りにくい人は、キッチンバサミやカッターを使うと切りやすくなります。
③ ひとまわり小さなサイズを描き出す
コンパスに水性ペンをはめて、3mmの幅でセットしたら、コンパスの針をガイドにひとまわり小さな線を描き出す。力を入れすぎると、コンパスが開いてしまうので注意しながらゆっくりと線を引いていきましょう。
④ 描いた線で切り出す その2
③で描いた線にそって、ハサミで切り出す。この切り後が完成形になるので綺麗に切るようにしましょう。ハサミを動かすよりも、カッティングシートをふっくり動かしながら切るのが綺麗に切るためのコツです。
⑤ 折り目をつくる その1:印をつける
写真を参考に、赤線部分と同様に水性ペンで線を描く。赤線のはじまりと終わりだけに印を付けておいても大丈夫です。カットしたものを落とさないようにするためのギミックなので、数ミリズレてしまっても大丈夫です。
⑥ 折り目をつくる その2:ガイド線をつくる
コンパスの針で、この後の作業がしやすいように”ガイド線”をつくる。定規をあてて、コンパスの針を置き、軽く削れる程度に線を引きます。このときに傷を深くつけすぎるとあとで実際に折ったときにパリッと切れてしまうので注意しましょう。
⑦折り目をつくる その3:ガイド線に合わせて折り目をつくる
カッター大の後ろについているパーツを活用して、折り目をつくる。⑥でつくったコンパスの針の溝に沿って、凹みをつけるイメージで力を入れて何往復かしながら線をなぞっていきます。これが折り目になるので慎重に進めましょう。
⑧ 折り目をつくる その4:ガイド線を”ならす”
しっかりと折り目ができたら、はじめのコンパスの針や折り目をつくってできた”バリ”を、カッターの平ら面で擦って平らにならす。こうすることで、見た目にも、使い心地もよくなります。
⑨ 折り目をつくる その5:仮折りをする
できた折り目に合わせて仮折りをする。平らな場所にカッティングシートを置き、折り目にそってゆっくりと折っていく。この時、折り目をつくった「裏面」を上にして折った後、逆側も折っておくと、使う際にしっかりと折り曲がってくれる。
完成!
小さいながらもあった方がテーブルが汚れず、ナイフの刃も悪くならないので圧倒的に便利なカッティングシート。数枚入れておけば、使い勝手がさらに向上します。
第一弾の木製トレイ、今回のカッティングシートベースに、メスティンの「+1 」のカスタマイズをまた紹介していきます。楽しみにしていてくださいね!