ワンポールテントで使える、木製テーブルを製作しよう!
ワンポールテントを使っているキャンパーにとって、ポール付近のレイアウトは毎回頭を悩ます種になってはいないでしょうか。
テントの真ん中にあるポールはレイアウトの邪魔になり、二股化などの対策をしているキャンパーの方も多いと思います。
今回はそんなワンポールテントで活躍する、コンパクトテーブルの作り方をご紹介します。ポールを囲むように設置できるテーブルで、レイアウト問題を解決します。
材料費はおよそ4000円程度。電動ドリルやジグソーを持っていれば、誰でも簡単に作ることができます。
製作用の図面も公開しますので、興味のある方はコンパクトテーブル作りにぜひチャレンジしてみてください。
コンパクトテーブルの作り方
準備するもの
・天板用木材(250×1820×18mm):1枚
・脚用木材(350×1820×18mm):1枚
・電動ドライバー&ドリルビット(10mm以上の径がおすすめ)
・ジグソー
・丸ノコ(無ければジグソー、のこぎりでも代用可)
今回私が使用した木材は、比較的頑丈でホームセンターで入手しやすいパイン集成材です。持ち運びがあるキャンプギアの材料として、少々重量があるのは難点ですが、アウトドアユースにも耐えられる頑丈な木材なのでおすすめです。
電動ドライバーやインパクトドライバーは、木材切断の切り口を作るのに役立ちます。なるべく準備しましょう。
ジグソーは天板の切り抜きに使用します。安いものだと4000円程で購入できます。DIYを頻繁にするという方は持っておくと便利です。
丸ノコは木材を綺麗に素早く切断するのに有用です。のこぎりやジグソーでも代用できますが、もしあるなら丸ノコを使いましょう。
作り方
今回作るのは3枚の天板と3枚の脚を組み合わせる、自立式テーブルです。
3枚の天板を組み合わせると中心に三角形の穴ができ、そこにワンポールテントのポールを差して使います。
図面で示しているテーブル中央Φ32の円は、私が使っているテンマクデザインのサーカスTCのポール径です。
脚を差し込むための穴は、18×60mmに設定。使用する木材の厚みが18mm以外の場合は、穴の大きさも板厚に合わせて変更してください。
図面上の図が、天板のパーツを切り出すための図。下の図が、脚のパーツを切り出すための図です。
いずれの木材も余りが出てしまいますが、万が一切断をミスした際に木材を追加購入しなくて済むよう、長さ1820mmの材を購入するのがおすすめです。
木材に罫書き(けがき)を行ないます。罫書きとは、切断線などを下書きすること。電動工具の刃の厚みなどを計算しつつ、木材を切断するラインを書き込みましょう。
木材を切断する際は、クランプで固定しましょう。特に電動工具を使う際は、木材が遊ばないようにしっかり押さえましょう。
丸ノコやジグソーなどの電動工具を使用する際は、刃の先に手を置かないよう注意が必要です。
丸ノコは切断の最中に刃を止めると、次に動かす際キックバック(刃が跳ね返ること)をして大変危険です。電動工具の取り扱いには充分に注意しましょう。
木材を切断したら、パーツを一度並べます。
パーツ同士を合わせてみて、切断寸法の誤りなどがないか確認しましょう。
パーツそれぞれに、足・天板の切り抜き線を罫書きします。
市販の木材とはいえ、正確に250mmや350mmに揃っていない場合もあります。切断した脚の幅を実際に計測してみて、天板の切り抜き位置を最終決定します。
天板や足を切り抜く際には、ジグソーを使用します。
ジグソーの刃を挿入するための切り口を作るには、直角の定規を作ってパーツの罫書きに当て、電動ドリルの刃を定規に当てて穴をあけると効率が良いです。
直角の定規にドリルの刃を当てると、パーツの正確な位置に穴をあけることができます。
罫書き線からずれて穴をあけてしまうと、仕上げまでドリルの丸い跡が残ってしまうので、なるべく定規を当てて穴をあけましょう。
先ほどあけたドリルの穴に、ジグソーの刃を差し込みます。罫書き線に沿って、慎重にパーツを切り抜きましょう。
ドリルで開けた丸い穴の角は、最後にジグソーで切り落とします。
天板と脚の切り抜きが完了したら、天板を裏返した状態(天面を下向き)で地面に並べます。
裏返した状態の天板の穴に、脚を差し込みます。
もし穴が小さくて脚が差し込めない場合は、粗目の紙やすりで穴を削って大きくします。あまり大きくし過ぎないように、都度差し込みながら穴の大きさを調整しましょう。
脚を差し込んだ裏返しのテーブルを表に戻したら、コンパクトテーブルの完成です。
仕上げに天板表面にやすりがけをしたり、全体を好みの色に塗装すると、さらに使い心地が良くなり愛着が湧きますよ。
ワンポールテントにぴったりなテーブルをDIYしてみよう!
ワンポールテントのレイアウト問題を解決できる、便利なコンパクトテーブル。道具さえ揃えれば、誰でも製作することができます。
脚になる木材の切断寸法を変えれば、手持ちのギアに合わせた高さに設定することも可能です。
比較的簡単に作れるコンパクトテーブル、興味のある方はDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか。