少人数で外遊びに行くなら、コンパクトカーがベスト、ということで、ミニバンに近い感覚で使えるスズキ/ソリオに注目しました!今回は編集・早坂が初めてスズキのソリオに試乗、はたしてその乗り心地は……!?
スズキ/ソリオ
ハイブリッド MZ
¥1,839,000〜
問い合わせ先 スズキ 0120-402-253
https://www.suzuki.co.jp
早:軽自動車のイメージが強いスズキのラインアップ中、小型車クラスで根強い人気を誇るのがソリオです…と、知ったふうな口をききながら、不肖早坂、実は今回が初めての試乗です。
櫻:初めに説明しておくと、ソリオは軽自動車のワゴンRから派生したモデルで、昨年12月に登場した新型が4世代目にあたる。
早:ワゴンRと比べてエンジン排気量が倍近くある上、ボディーサイズは全長が39・5㎝、幅が17㎝、高さが9.5cmも大きいです。
櫻:うん。新型は全長を延ばし、ボンネット先端を高くすることで、“ミニ・ミニバン”というべき実用性と風格を備えている。
早:子育て世代のファミリーにとって大きなミニバンはキャンプに便利な一方、林間サイトや渓流釣りでは取り回しにくい感も。その点、ソリオならどこでも行けそうな気がします。
櫻:そうだね。ロードクリアランスさえ気をつけていれば、フィールドで優れた機動性を実感できるはず。
早:お初なので運転させていただきます…これ、ハイブリッド車ですが、モーターだけで走れるEVモードは付いていないんですね?
櫻:スズキのシステムは「マイルドハイブリッド」といわれるもので、減速時のエネルギーを使って発電し、発進加速時にモーターでアシストする仕組みだ。
早:だからアクセルペダルを深く踏み込まなくてもしっかり加速するんですね。燃費も良さそう。
櫻:大きなミニバンと比べて、経済性でもアドバンテージは大きいね。
早:乗り心地はしっとりして快適。不快な音の侵入も抑えられています。そして重要なのはラゲッジですが…、おっ、後席をたたまなくてもかなり積めますよ~。
櫻:ラゲッジの奥行きが従来型より10㎝も延びているからね。しかも、後席の背もたれに加え、助手席の背もたれも前にたためるので、長尺物も積める。
早:大人ふたりでの車中泊もできますよ。肉厚の僕だと1名限定ですが…。
櫻:確かに、早坂君の隣で寝るのは圧迫感があるなぁ。
早:ソリオの広い車内を無駄にしない体型を目指します! それはさておき、おひとり様ならモバイルワークも快適。ソロキャンプの相棒としてもおすすめです。
フィールドを走りやすいサイズ
5名乗車時の居住性を高めるために、従来型より全長を80mm拡大。それでも3,790mmにとどまり(ホイールベースは現状維持)、最小回転半径はわずか4.8m。優れた機動性を誇る。スタイリングもボクシーなミニバンに近くなった。
ラゲッジは奥行きも十分
後席を中心に設計を見直し、ラゲッジの奥行きを100mm拡大。2~3人分のキャンプ道具がたっぷり積める。
後席をたたまなくてもご覧のとおりの積載量。開口部の幅は最大で1,075mmだ。
フルフラットで休める、遊べる!
スズキ車は助手席もたためる仕様が多く、ソリオなら足を伸ばして休める。
車内の出っ張りを抑えた構造で、快適に車中泊ができる。「モバイルワークがはかどります!」(早坂)
リクライニングモードは休憩に最適。
ミニバンらしい快適さが◎!
シートから天井とドアまでの距離を5mmずつ拡大。運転席は座面高調整機能付き。
快適な操作性収納の数を重視しつつ、すっきりとしたデザインに。
電動スライドドアの開口幅は640mm。後席は前後に165mmスライドできる。
SPECIFICATIONS
(ハイブリッド MZ 2WD)
【ボディー寸法】
全長 3,790mm
全幅 1,645mm
全高 1,745mm
最低地上高 140mm
最小回転半径 4.8m
ホイールベース 2,480mm
トレッド 前1,435mm/後1,440mm
タイヤサイズ 165/65R15
車両重量 1,000kg
乗車定員 5名
【エンジン・燃料】
形式 直列4気筒DOHC+モーター
排気量 1,242cc
エンジン最高出力
67kW(91PS)/6,000rpm
エンジン最大トルク 118N・m/4,400rpm
モーター最高出力
2.3kW(3.1PS)/1,000rpm
モーター最大トルク 50N・m/100rpm
燃料タンク容量 32L
燃料種類 無鉛レギュラーガソリン
燃費(WLTCモード) 19.6km/L
【トランスミッション】 CVT
編集・早坂
記者・櫻井
(BE-PAL 2021年4月号より)