OUTDOOR SPECIALITY MOOSE 代表
石田啓介さん
名古屋市在住。今年、創業39周年を迎える名古屋市天白区にある老舗アウトドアショップ代表。とくにガレージブランドやウルトラライト系の最新ギアに造詣が深い、頼れるアウトドアズマンだ
バックカントリースキー、登山、マウンテンバイクなど、その季節に一番楽しい方法で、山に入るという石田啓介さん。この日は、トレイルランニングとソロキャンを同時に楽しむため、自宅から1時間ほどのキャンプ場にやってきた。
「トレランは、少ない装備で一年中楽しめるアクティビティーです。キャンプ道具もコンパクトなものをそろえておけば、思い立ったときにすぐに出かける。そんな気軽さが魅力です」
石田さんのソロキャンギアは、ふたつの小さなバッグに収められていた。中には、さすがギア選びのプロ! と思わせる、軽量、コンパクトで使いやすい最新のキャンプギアがずらり。それを取り出しては組み立て、素早くテントサイトを作る。
「このキャンプ場は、サイトの裏に林道があって、いつも走っているトレイルに抜けられるんです。自然も濃いし、トレランのベースには最高ですね」
石田さんは、焚き火をおこし食事を作りはじめた。
「小麦粉と肉を使わず、山芋と卵とキャベツだけでお好み焼きを作ります。消化が良く、体への負担が少ないから、トレランにはピッタリなんです。こうやってコンビニで買える材料で工夫するのも楽しみなんです」
気軽さとこだわりの、緩急をつけた食事のあとはトレイルへ。
「最小限の道具だけで自然の中を駆け抜けると、頭の中がクリーンになりますね」
焚き火をして、食事を作り、森を走る。束の間、仕事から頭を切り離し、ひとり山で自分を解放する時間が大切だという。
ベーステントを離れていざ山の中へ!
「時間がなくてスキーやマウンテンバイクをしに行けないときでも、気軽に山へ入れるのがトレランの魅力です。気持ちいいですよ」
荷物はできる限り軽くがモットー!
軽量コンパクトにこだわった石田さんのキャンプギア。テントはビッグスカイのグレイシャー。
キャンプ道具は、パタゴニアのトートバッグに収納。調理器具などは、ANOBAのバッグに。
水分確保は大事!
念のため使うという浄水器付きボトルと、シャワー付きウォーターバッグで水まわりを快適に。
暖と食事は焚き火で
焚き火台は、軽量で小さくたためるベルモントのTABIを愛用。調理もしやすいそうだ。
※構成/山本修二 撮影/谷瀬 弘 撮影協力/八曽の里キャンプ場(BE-PAL 2021年4月号より)
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