天気予報は曇りのち雨。怪しい予報の中、幼稚園の年長さんと僕たちは自然遊びを開始した。天気予報は当たってほしいときに当たらず、当たらなくてもよい日に限ってドンピシャで当たるもの。
幼稚園から徒歩10分ほどの場所で遊び始め、これからさらに楽しくなるぞというタイミングで強い雨が降り始める…。
大きな木の下で雨宿りに成功した僕たちは、気分上々のまま次の作戦会議を始める。しかしながら、「ここは雨が降らないからもっと遊ぼうよ」という子供の声をかき消すように雨足が強くなる。そしてとうとう天然の傘では耐えきれず、木の葉の隙間から雨が落ち始めてきた。
「全員幼稚園まで走るぞ!」僕のかけ声と共に緊急避難をすることに決定。だけどただでは帰らないのが僕たちだ。帰り際に、好きな葉っぱを5枚採取しながら幼稚園まで走ることにした。走りながらもこだわりを持って葉っぱを探す子供達。こうなると「急ぎながら探す」はもう通用しない。
道端にしゃがみ込んで葉っぱを探す子、同じ葉っぱの中でもその中で気に入った葉っぱを吟味する子と、雨降る空の下で子供達の足は止まってしまう。内心風邪をひいたらどうしようとヒヤヒヤする僕と、お気に入りが見つかって意気揚々と報告をしに来る子供達とまったく異なった思いの中どうにか幼稚園への避難が完了した。
先生方の協力のもと、お着替えや活動部屋の準備が終わったらすぐに第2ラウンド開始。集めた葉っぱを紙の上にのせて、模様のこすり出し遊びを始める。