強い共有体験があったからか、緊急事態の後の子供達はいつも以上にグループ活動が上手になる。数名が紙を押さえて、ひとりがクレヨンを動かして葉っぱの模様をこすり出す。いつになく順番を守り、そしてスムーズに係の交代をしている。この葉っぱのこすり出しコレクション達は、幼稚園で行われる手作品展示会などで活用することになりました。
‘楽しい’を優先する子供達。楽しければ雨の憂鬱さはどこかへ飛んでいく。今日の経験で、子供達はちょっぴり何かが強くなった気がした。僕は遊びの最後に、今度は雨の中でもカッパを着て外で遊ぶ事を約束を勝手にした。「先生方、ごめんなさい!」先にその際の惨事を謝っておこうっと。
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長谷部雅一
アウトドアプロデューサー。
アウトドアイベントの企画・運営を手がける「Be-Nature School」スタッフ。人と自然をつなぐインタープリターとしても活躍中。
著作に『ネイチャーエデュケーション』1300円+税 みくに出版刊