Japonica Lodgeから、“Nipponまるかじり”を
――アウトドアやインバウンドをテーマに開業したきっかけは何ですか?
まず、「社会貢献できる仕事」を以前から模索していて、それが私にとっては「インバウンド観光」だったんです。その理由は、旅や仕事で訪れて実感したアジア各地のインバウンド環境のよさ。外国人がどこにいくのもアクセスはスムーズですし、宿泊先探し、情報入手なども手軽でした。その一方で、日本を見てみると、そういった環境があるとは言い難かった。そこに対して、私の体験を生かした提案ができるのではと、感じたのが最初のきっかけです。
そして、「世界にアピールできる日本の魅力」は何かと考えたとき、確信したのが「自然の豊かさ」なんです。日本は、山林が国土の7割を占める「自然大国」。でも、情報の少なさゆえ、アウトドアを楽しむ外国人は少ないですが、十分世界にアピールできるフィールドがたくさんあります。つまり、観光資源として日本の自然は未知の可能性を持っているということなんですね。自然とインバウンドサービス、このふたつのテーマがつながり、ひらめいたのがJaponica Lodgeのモデルなんです。