芝生を眺めると見慣れない土の山ができています。これってもしや?とリーダーに聞くと「そう、モグラの仕業ですよ。これ全部一匹で掘ったものだと思います」。へー!実は北海道出身の筆者にとって初めて見るモグラの巣(北海道にモグラは生息していません)。オオタカと同じくらい感動してしまいました。
本殿に向かって一礼した後は御苑に入ります。広葉樹が多く、新緑が風にそよいで清々しい。南池に到着すると皆さん口々に「今日はいないですね」と残念そう。「ここではたいていカワセミが見られるんです。静かにしていると鳴き声が聞こえるかも?」と言われ耳をすませたのですが、お天気のせいかこの日は見られず。次回は青い鳥に会えるかな。
今回の探鳥会では小さな自然博士も参加。たくさんの花や鳥の名前を教えてくれた七歳の琢馬くんです。五歳の妹も一緒に参加していました。詳しいですねとお母さんに聞くと「いつも図鑑で見ているので実物を見せてあげたかったんです」とのこと。この日は大人には見つけられたのに自分では見つからなかった鳥がいてくやしかったそう。そんなくやしさや、見つけた時のうれしさは本だけじゃ味わえないよね。
バードウォッチングと聞くと人生の先輩たちが集まるイメージがあるかもしれませんが、若い方も少なくありません。参加のきっかけを聞くと、子どもの頃から野鳥を見てきたという男性や、小鳥が好きで試しに別会場の探鳥会に参加したらとても楽しく、明治神宮にも来てみたという女性など、幅広い年齢層の皆さんが世代を超えて交流する様子が印象的でした。