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    2021.05.18

    エシカル消費の第一歩!消費するものの背景を知ることから始めてみませんか

    エシカル消費は、身近にできるSDGs

    SDGsの達成に向け、様々な活動が行なわれていますが、個人でなにから始めていいのかわからないという場合もありますよね。私たち消費者が、すぐに始められるもののひとつが「エシカル消費」です。ただ、エシカル消費についても、よくわからないという声もあります。今回、商品を生産者の思いとともに消費者に届けることを大切にしている「メルシャン」と「産直tabeloop」が、身近にできるSDGsについてのオンラインセミナーを開催し、エシカル消費についてわかりやすく教えてくれました。

    購入するものの背景を知ることから始めよう

    エシカル消費(倫理的消費)とは、消費者庁によると「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行なうこと」とあります。
    消費に関する意識調査では、新型コロナウイルス感染拡大の影響でよりエシカル消費を意識するようになったという人の割合は約30%ですが、実際に行動している人は約6%にとどまっています(出典:電通「エシカル消費 意識調査2020」)。

    実際に行動しづらい背景には、多くの人がエシカル消費がむずかしいと感じていることがあるようです。ただ、食品はエシカル消費の経験者が多いカテゴリーで、日常的に実行しやすく、最初に意識できるものです。
    セミナーでは、「身近にできるSDGsは、購入するものの背景を知ることから始まります」とのことで、メルシャンと産直tabeloopが取り扱っている食品の中から具体例をあげ、実際にどのように作られているかが紹介されました。

    産地ロスを減らす取り組みにも貢献する海の生ハム

    那智勝浦 天然マグロ 海の生ハム 50g×3パック 2,710円(税込み)※画像は1パック。

    フードシェアリングサービスの産直tabeloopでは、フードロスを減らす取り組みを積極的に行なっています。フードロスは年間612万トン(2017年農林水産省・環境省:推計)もあり、多くの食品が食べられず捨てられていることがわかります。これらは、事業者や一般家庭からの食品ロスの合計で、産地で出荷されなかった分は含まれていません。例えば、規格外でスーパーに並ばなかったり、豊作で出荷されずに処分されたりする農作物などです。これらのことを、産直tabeloopでは「産直ロス」と呼んでいます。

    農作物はもちろんですが、さらに予測がつかないのが水産物です。大漁かと思えば、まったく水揚げがない場合もあります。大漁はうれしいことですが、値段が下がり、売れ残ると廃棄、つまりフードロスになります。そこで、おいしい加工品を作ることで、長期保存が可能になり、多くの人に食べてもらえると考えたのが、産直tabeloopに参加している「ヤマサ脇口水産」の「海の生ハム」です。ヤマサ脇口水産は、生マグロ水揚げ高が日本一の和歌山県那智勝浦で、釣り針で釣り上げられたマグロを1本ずつ手で神経締めし(神経を直接破壊することで筋肉の死後運動を抑え、鮮度を維持する締め方のこと)、鮮度やうま味を保っています。そのこだわりの高品質のカジキマグロのみを選別し、さらに、その中で最も適した部位だけを使って、海の生ハムが作られています。化学調味料や保存料、薫製液は一切使用せず、無添加でヘルシー志向の人にもおすすめの一品です。環境に配慮し、ヘルシーだとわかると、食べてみたくなりますね。

    メルシャンが輸入しているオーガニック・ビオディナミワイン

    ドメーヌ・カズ カノン・デュ・マレシャル ロゼ  1,815円(希望小売価格/税込み)

    メルシャンでは、日本国内でワインづくりも行なっていますが、今回は、南フランスでオーガニック・ビオディナミを実践しているワイナリー「ドメーヌ・カズ」のワインが紹介されました。オーガニックワインは、IFOAM(国際有機農業運動連盟)の基準にのっとり、認証機関の審査で承認されたものです。さらに、ビオディナミは、オーガニックであることはもちろん、土壌や植物、天体の動きまで反映した農法のことです。ドメーヌ・カズでは、1997年から周囲に先駆けて取り組むことで、よりおいしいワインができるようになったそうです。従来の農法より手間はかかりますが、環境にも、そこで働く人々にもやさしくおいしいとなると、手にとりたくなります。
    背景を知ることで、こだわりや造り手の思いがわかり、選ぶ楽しみも増えそうです。

    こだわり食材でペアリングを

    おすすめのペアリングメニュー。

    それぞれのこだわりを伺ったところで、おすすめのペアリングも教えていただきました。ドメーヌ・カズの「カノン・デュ・マレシャル ロゼ」と、「海の生ハム」は、色も合わせたように淡いサーモンピンク。果実味と酸味のバランスもよく飲みやすいロゼワインに、スモークの香りが程よく、魚の生臭さもまったくない海の生ハムは、相性抜群です。オリーブオイルをさっとかけたり、ブラックペッパーなどをひと振りしたりするだけでもおいしいですが、クラッカーにチーズをのせ、カナッペ風にするのもおすすめです。お魚のハムなので、ひと口サイズの手毬寿司にしても、かわいくて、おいしくいただけますよ。WEBではおすすめレシピも公開されているので、参考になります。筆者は、クリームチーズとオリーブオイル、岩塩をプラスしシンプルに。従来の生ハムより脂が少ないせいか、ロゼワインとの相性も抜群でした。

    「買い物は投票」といわれますが、その商品の背景を知ることで、こだわりに共感し、親近感がわきます。安全、安心でおいしいというのもうれしいですね。エシカルやSDGsって難しい、と思っていた人も、自分自身が使うもの、食べるものが、どのように作られているのか興味を持つことから始めてみてはいかがでしょう。環境や私たちにやさしいものづくりをしていることがわかったら、食べたり使ったりするときに、あったかい気持ちになれるかもしれませんね。

    メルシャン https://kirinproducts.jp/alcohol/wine/
    産直tabeloop https://sanchoku.tabeloop.me/

     

    私が書きました!
    ロハスジャーナリスト。フリーアナウンサー。
    林 ゆり
    関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台などで活動後、東京に拠点を移し、執筆も始める。幼いころからオーガニックに囲まれて育ち、MYLOHASに創刊から携わる。LOHASを実践しながら、食べ物、コスメ、ファッションなど、地球にやさしく、私たちにもやさしいものについてWeb媒体やブログで発信中。

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