ランやサイクリングで大活躍!ワンランク上の精度を求める人にすすめたい”ポラール”の心拍計に新型が登場
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    2021.05.25

    ランやサイクリングで大活躍!ワンランク上の精度を求める人にすすめたい”ポラール”の心拍計に新型が登場

    「Polar(ポラール)」のLED式心拍計、「 Verity Sense(ヴェリティセンス)」のレビューをお届けしたい

    心拍数を測定してワンランク上のアクティビティを

    軽めの運動からハードなトレーニングまで、自分の心拍数をもとにペースを維持するメリットは多い。以前にも記事として紹介したが、心拍数をベースとしたランニングのメソッドなども幅広く提唱されていて、すでに実践している方を見かける機会も増えてきた。

    ランニングや、インドアでのサイクリング(ローラーを使ったトレーニング)では、スマートウォッチやサイクルコンピュータを使って自分の心拍数をモニタリングすることができるが、心拍の測定方法によってメリットとデメリットが混在する。

    “LEDタイプ”と”胸心拍センサー”それぞれのメリットとデメリット

    初めからLED式の心拍計が備わっているスマートウォッチも多い

    例えば、スマートウォッチにあらかじめ搭載されている<LED式心拍計>は、手首の血管に光を当てて計測をしている。とても手軽に計測ができる反面、汗などで測定値にスパイク(測定値が急に倍以上や0になるなど、異常な数値になること)が出る場合や、サイクリングで手首を曲げていると測定できなかったりと、多少不具合を感じる。

    また、正確な測定値で定評のある<胸心拍センサー>にもデメリットはある。胸部に伸縮バンドを巻くため、装着の手間もさることながら、バンドがズレたり、バンドの締め付けが強てく呼吸がしづらい点があげられる。

    従来製品の良いとこ取り「Polar(ポラール)/Verity Sense(ヴェリティセンス

    「ヴェリティセンス」の本体とバンド。充電は付属の専用アダプターで行なう。

    これら両者のデメリットから解放してくれる良いところづくめのアイテム、それが今回紹介する「Polar(ポラール)/Verity Sense(ヴェリティセンス)」 だ。見た目は小さな円形のガジェットで、この中に<LED式心拍計>、<20時間持続可能なバッテリー>、<データを保存できる内臓メモリー>が埋め込まれている。

    身体への装着は布製アームバンドを使用する。バンドの長さを調整することで腕のどの部分にでも装着ができ、取り組むアクティビティに合わせて快適な位置を選べる。また最大50mの防水仕様で、同封のストラップクリップを使えば、スイミングゴーグルに取り付けて水泳時の心拍を測定することまでできるという。

    同時に3つの測定器をつけて比較してみた

    心拍計のレビューを行なう上で、良し悪しを感覚で説明することは難しい。今回は、定番3種類の心拍計をデータで比較することにした

    肝心の測定値については、前モデルから私が1年以上使っているなかで “かなり精度が高い印象” を持っていた。ただそれだけでは客観的とはいえないため、正確性を裏付けるために同時に3つの心拍計を装着してテストすることにした。

    <LED式スマートウォッチ>、<胸心拍センサー>、<ヴェリティセンス>の3種類を同時に装着し、約1時間強のインドアサイクリングで比較した。心拍はスタート前の100bpmから最大で170bpmまで推移している。グラフでは見やすいように各項目をズラして表示しているが、もともと重なったグラフだと有意差は見られなかった。

    数字をよく見ると大きな差があった

    パッとみただけでは測定値に大きな違いは見られなかった。しかし、数値に目をやると測定回数そのものに違いを発見した。

    しかし細かい数字に目をやると、それぞれの違いがはっきりする。まず<胸心拍センサー>に関しては、基準値と呼んでも問題がないほどデータに欠損がなく、安定した数字を表示している。

    <LED式スマートウォッチ>(今回は「Apple Watch」を使用)は心拍の測定感覚がまばらで、4〜8秒に1回データが発信されていた。他の心拍計やデータ計測機では1秒に1回というのが通例となっているので、それに比べればデータの絶対数が少ないといえる。またグラフ上では平準化されて視認できないが、手首の位置を変えたタイミングなどで未測定となるときもあり、手首での測定の限界を感じた。

    一方「ヴェリティセンス」では数回のスパイクが発生しているものの、全体を通してのデータとしては<胸心拍センサー>とほとんど変わらず、下限・上限・平均値においても差は見られなかった。これまでLEDによる心拍測定は、手首で測る測定器の不安定さが原因でハードユーザーには敬遠される傾向があった。ただしそれは、手首タイプが外的要因によってデータに欠損が出ていたためだと感じる。

    どんな人におすすめしたい?

    「ヴェリティセンス」(右側)と、前モデルの「OH1」(左側)。個人的に前モデルから愛用していて大変気に入っていたが、今回のモデルチェンジで性能が大幅に進化した。

    腕に装着するLED式の心拍計は、前モデルである「OH1」から使用している。前モデルを使い出して以来、データの正確性や身体への圧迫感の低さから、LED測定に対するイメージが大きく変わった。それまではレースなどで使うときにも、正確性を求めて<胸心拍センサー>を使用していたが、同製品で何度かレースを走ってからは、どんなときでも手放せない相棒となった。

    「ヴェリティセンス」へのモデルチェンジで、バッテリーは8時間、データ転送範囲が75m、メモリーは前モデルの4倍とかなりパワーアップしている。マラソンやトレイルランニング、ロードバイクでのサイクリングに取り組んでいる方、さらに細かいデータを見て進捗を確認したいという方にも打って付けのアイテムだ。きっと、より密度の濃いアクティビティが楽しめるはずだ。

    Polar(ポラール)/ Verity Sense(ヴェリティセンス)

    心拍数測定方法: 光学式(LED式)
    バッテリー持続時間:約20時間
    価格:¥14,080(税込)
    公式ウェブサイト:https://www.polar.com/ja/products/accessories/polar-verity-sense

    参考リンク

    体調管理をお手軽に!日常的にカラダの状態と向き合える”スマートウォッチ”で心拍数を測ってみよう
    https://www.bepal.net/gear/118180

    私が書きました!
    CX / BMXアスリート
    腰山雅大
    自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。https://www.instagram.com/vhlg/

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