乗り込んだのはバスよりずっと小型な「マイクロ」と呼ばれるバン。路線バスのようで、集落に着くと人が降りたり乗って来たりします。車内の通路にまでバケツをひっくり返して座布団を乗せただけの座席あり。空間が狭くてお隣さんと密着する感じでキュウクツ感は否めませんが、これもネパールの旅の醍醐味!とワクワクしてしまいます。子どもは暑くて上半身裸で乗り切りました。
本日の目的地シャブルベシに到着。7:30に出発して15:30頃着。
途中トイレ休憩1回。お昼ご飯休憩1回。切り立った山肌に囲まれた川沿いの集落で、人はまばらです。
ネパールはどこでも動物が身近。繋がれていたり、カゴに入っていることもなくあちこちを歩きまわっていて、子どもは大喜び。
学校では元気に遊ぶ子どもたちの姿が見られました。
地震の傷跡が残る寺院。すぐ上の山の斜面からの巨大な落石で崩れ、修理も手付かずのようでした。
ネパールの定番料理といえばダルバート。
ダルバートはご飯にタルカリ(野菜)、ダルスープ(豆スープ)、アチャール(お漬物)がセットになった定食のようなものです。写真は宿で食べたものでキュウリとパパド(豆でできた揚げせんべい)つき。基本、動物性たんぱく質は無し…。スープやタルカリをご飯と混ぜて食べます。
辿り着いたシャブルベシの町は、中国からの陸路の物資を運ぶトラックの通り道であり、ランタン方面へのトレッキングとの分岐点。ゲストハウスや食堂、雑貨屋、布製品の販売店などがちらほら。メインストリートを抜けると川の対岸に旧市街が見えます。(2日目につづく)
<1日目の行程>
カトマンズ ー(マイクロ)ー シャブルベシ
文・写真/根本佐和子
カモシカスポーツ横浜店スタッフ。仲間と作った子供の外遊びグループで子連れハイキングや焚火キャンプを楽しむ日々。
ネパールというとヒマラヤの高峰がフォーカスされることが多く、メジャーなトレッキングコース以外で、山麓の里山に足を運ぶ人は少数だと思います。山で暮らす人々の生活の術は、便利さにあふれた生活をする私たちにはとても刺激的です。観光化されずに昔ながらの生活をしている人々と触れ合える「タマン・ヘリテイジ・トレイル」。このトレイルはヒマラヤ山麓の東から西まで続く「グレイトヒマラヤトレイル」の一部と重なっています。
グレイトヒマラヤトレイルはUpper route(山岳ルート)とLower route(丘陵ルート)の2本あり、Upper routeは総延長約1,700㎞(標高3,000~6,000+m)、Lower routeは総延長約1,500km(標高1,000~4,000+m)で構成されています。ジャングルのような低標高から高山帯、氷河地帯まで様々なエリアを通り、様々な民族の集落を通過する生活の道。ヒマラヤには白い高峰に劣らない魅力あふれる里山のトレイルがたくさんあります。
「ヒマラヤは世界最大の里山だ」という考えのもとに、グレイトヒマラヤトレイルを踏査しながらヒマラヤの生活道の魅力を伝えるプロジェクトがあります。ヒマラヤの里山の文化と生活道に興味がある方はチェックしてみてください。
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