釣りキャンプを楽しむ!アジの下処理法と一夜干しの作り方
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    2021.06.06

    釣りキャンプを楽しむ!アジの下処理法と一夜干しの作り方

    釣り人必見!アジの下処理法と、旨味たっぷりの一夜干し

    アジは、春から夏にかけて旬を迎え、初心者でも釣りやすいことから、アウトドアやキャンプで釣った経験がある方も多いのではないでしょうか。

    釣った魚は、正しく下処理をすることで、とても美味しく食べられます。また、生干しと言われる一夜干しにすることで保存が可能になり、旨味もアップするのでたくさん釣れた場合の保存法としてもオススメです。

    アジの下処理法

    アジは出刃包丁を使ってさばく大型の魚と違って、コツさえつかめばペティナイフなど小さめの包丁でも、簡単にさばくことができます。

    step1:内臓を取り除く

    釣りたての魚は硬直していて、少し身が硬い状態です。

    購入した魚も、釣った魚もまずは下処理前に全体をよく洗います。尾から頭に向かって包丁を立てるようにして動かし、ウロコがついていないか確認します。

    調理用ハサミで作業しても良いです。

    エラに包丁の先の部分を入れて、ぐるっと回すように回転させて取り除きます。

    奥に包丁を入れすぎると、内臓が破けてしまうので注意しましょう。

    魚の肛門部分から包丁の先を入れてお腹を切り開きます。

    しっかりきれいに洗いましょう。

    内臓を取り除き、お腹の中を流水で洗います。魚を洗うのは、このタイミングで最後になるので、しっかり血が出てこなくなるまで洗いましょう。

    魚の内臓洗い専用ブラシなどを用意しておくと、作業性が良くなるのでオススメです。

    ぜいごは、触ると痛いので気をつけましょう。

    尾から包丁を入れて「ぜいご」と呼ばれる、トゲの部分を切り取ります。包丁をギコギコと奥から手前に、魚の表面をなぞるように動かしながら取り除きましょう。

    アジの身を削り過ぎないように気を付けましょう。

    裏側も同様にぜいごを取ります。

    step2:魚をさばいて開く

    一度に切り開かずに、少しずつ包丁を入れていきましょう。

    開いたお腹の部分から、骨に沿うように包丁を動かし、魚を開いていきます。

    骨に沿うように包丁を動かすことがポイントです。

    魚の背中の部分ギリギリまで開きます。

    中心の一番太い中骨の部分が、どちらか片側についているように開きます。

    魚から血が出てくる場合は、キッチンペーパーで拭き取りましょう。

    背中の部分は、切り離さないように気を付けながら包丁を入れます。頭の部分は少し硬いので、力を入れて切りましょう。

    step3:塩水に漬ける

    漬け込みは、ボウルや袋に入れても良いです。

    5〜15%の塩分を入れた塩水に1〜2時間漬け込みます。

    今回のアジ(2匹)は、5%の塩水(水500cc、塩25g)に、1時間半漬け込みました。

    水分が残らないように気を付けましょう。

    塩水から出したら、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。

    step4:魚を干す

    干し過ぎると、身が固くなってしまうので注意しましょう。

    水分を拭き取ったアジを、一晩干し網に入れて干します。

    魚全体をラップで包みます。

    干し終わった魚は、表面が乾燥しており、触ってもベタベタしない状態に仕上がっています。炭火や、フライパンで焼いたり、ラップで包んで自宅に持ち帰っても良いです。

    冷凍すると、1か月ほど美味しく食べることができます。食べるときには、凍ったままグリルなどで焼くと良いです。

    キャンプで釣った魚を干物保存しよう

    アジは干すことで水分が抜け、旨味が凝縮されて、塩焼きにはない独特の美味しさを楽しむことができます。出来立ての干物を、キャンプの朝ごはんとして食べてもオススメです。キャンプでも朝食はご飯派という方にとって、炊きたてのご飯と、干物の組み合わせは最高ですね。

    アジ以外にも、サバや、イワシ、カマスなど、季節によって釣れた魚を使って応用できます。どの魚で作っても作り方は一緒なので、釣りキャンプの楽しみとしてぜひご活用ください。

    私が書きました!
    料理家
    さとう あい
    宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや、学校講師など下積み時代を東京で過ごし、飲食業界に携わること20年以上。現在は料理教室の運営や飲食店へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。2児の母でもあり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけるのが日課

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