屋根にウッドデッキを作ろう!
「次は車の屋根にウッドデッキを作ろうと思うんだよね」と言うと大体どの友人も、「見晴らしのいい車の上でビールが飲めるな!」と返してくる。まぁ、キャンプ場に着いてのんびりするならそれもいいかな?
そう、今回はウッドデッキを車の屋根に作ってみる!
なぜウッドデッキか?
前回(https://www.bepal.net/cars/camping-vans/153278)屋根に穴を開けて、換気扇を取り付けた。今後内装や電気配線をするにあたり、夏はソーラーパネルで発電をして電力を賄いたい。いわゆるオフグリッド。そのためのソーラーパネルの取り付け場所は、やっぱり屋根の上だろう。
僕の住むユーコン準州には、何回走っても飽きないお気に入りの風景が、ハイウェイ沿いにもたくさんある。写真を撮る時に高さが欲しくなって、キャンピングカーの屋根に上って写真を撮ったことが、今までにたくさんあった。
だったらソーラーパネルのためにも、写真撮影のためにも、車の屋根をウッドデッキで覆ってしまおう!
既存のルーフキャリアを活用しよう
この車は過去6年間、通信会社のメンテナンス車として使われていた中古車。買った時から、ハシゴを乗せるためのルーフキャリアが付いていた。あるものを使わない手はない!
ただここで気になるのが、このルーフキャリアは左右に傾斜があって、まっ平ではないということ。これをどう解決するか? かなり長い間、頭の中でシュミレーションしてみたけれど、実際試してみないと! ということで、とりあえず試しながら作っていくことに決めた。
まずは段差調整から
この既存のルーフキャリアの両脇にあるパイプが、車体前後の横向きに付いているメインのキャリアを繋いでいる。この上に1インチ厚の角材を載せたら、メインのキャリアとの高さ調整ができるのではないか?
まずはパイプに沿って1インチ角材を載せて、その上から横方向にウッドデッキの土台にする角材を載せる。前後のメインフレームの上にはそれぞれ2x8x7材、その中間には2x4x7材を2本配置。
縦方向のパイプに沿って、U字ボルトを使って固定。適当に目分量で材を選んで組んでみたら、思いのほかうまく段差調整できた!
屋根中央にある縦方向の補強用のフレームとも、角形のU字ボルトで固定。これでかなりしっかりしたはずだ。
どの幅の角材を使うか?
前回付けた換気扇の開閉する蓋を邪魔せずに、見た目もよく、ウッドデッキ用の板を配置したい。
ここで使ったのは、1x2x8材、1x3x8材、1x6x8材。厚みを1インチ材にすることで、ウッドデッキ全体を軽く仕上げることができる。この下には2インチ厚の土台用の角材が横方向に4本走っているから、1インチ材がたわむのを防ぐことができる。
これまた適当に配置したら、なかなかうまくハマった。足を隙間に引っかけない程度に、雨や雪解け水が流れるように、少しづつ隙間を開ける。
均等に隙間を開けるために、角材の端材をガイドとして使うと、あっという間にきれいにできる! あとは土台の角材に木ネジで固定していく。
デッキができたら…
換気扇の開閉蓋の上には、雨よけのカバーを付ける。
これはキャンピングカー専門店に行くと簡単に手に入るもので、これを付けることで雨の日も車内に雨が入るのを防ぎつつ、換気ができる。デッキに直接木ネジで固定していく。
デッキ後方にはガソリンのタンク置き場も作る。2x2x8材でタンクが滑り落ちないように、ガイドを設置、木ネジで止めていく。タンクはこの2本のガイドの間に置いて、荷物用のバンドを使ってデッキ下のパイプと固定する。
ユーコンでは一度街を離れると、次のガソリンスタンドまで400キロ近くも離れていることもあるので、長距離を走る時は予備のガソリンがどうしても必要。
その手前はハシゴを立てかけやすいように、デッキ材を一部切り取った。こうすることで立てかけたハシゴが、登り降りするときに滑って倒れる危険を避けられる。
ソーラーパネル用デッキも忘れずに!
車体前方に新しくキャリアを付けて、そこにも小さいウッドデッキを付けることにした。
デッキの取り付け方は後方のデッキと同様に、U字ボルトを使う。助手席側(向かって左側)はソーラーパネルを設置する予定。運転席側は立てるように、板の間隔を狭めに取り付けた。
最後にルーフボックスも取り付けた。これがあると濡れやすかったり汚れやすい道具や、車内に保管する必要がないものが収納できて、居住スペースを広く保てる。
友人から安く譲ってもらった中古のものを、木ネジで直接デッキに取り付けて、今回の作業は終了!
次回はついに、ソーラーパネルを設置する予定。お楽しみに!