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    2016.06.29

    【不思議の国ブータン1】信号機のない首都、ティンプーにやってきた

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    空港のある町パロから車に乗って、ブータンの首都ティンプーに移動しました。メインストリートのノルジン・ラムとチョルテン・ラムの交差点では、白手袋をはめたお巡りさんが手信号で行き交う車を誘導しています。人口が約10万人にまで達し、行き交う車の数も増えているティンプーの街ですが、信号機はいまだにないそうです。街で新しく建物を作る際も、階数制限や窓の意匠指定など、細かなルールを守らなければならないのだとか。

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    都会的な中に、どこか懐かしい雰囲気も感じさせるティンプーの街並。行き交う地元の人々の多くは、男性はゴ、女性はキラと呼ばれるブータン伝統の民族衣装をまとっています。ちなみにティンプーの標高は約2300メートル。夏でも爽やかで過ごしやすい気候です。

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    街で見かけたスーパーマーケット「エイトイレブン」。この時は朝の10時頃でしたが、まだ閉まったままでした。後で伝え聞いたところによると、このお店の営業時間は、朝11時から夜8時までなのだとか。順番が逆ですね……。

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    ティンプーの街にある小学校の前を通りがかると、校庭にたくさんの生徒たちが。地震が起こった時を想定した避難訓練が行われていました。ブータンは意外と地震が多いのだそうです。生徒たちの中で1人、カメラを向けられて明らかに浮かれてる男の子がいました(笑)。

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    山本高樹 Takaki Yamamoto
    著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。2016年3月下旬に著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』を雷鳥社より刊行。
    http://ymtk.jp/ladakh/

    取材協力:GNHトラベル&サービス
    http://gnhtravel.com

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