もとの趣を残しながら、個性豊かにリノベーションされた「神田ポートビル」。
「街にサウナという木を植え、森を育て、人々を元気にする」。
名古屋・福岡を中心に「サウナラボ」や男性専用サウナ施設「ウェルビー」を展開する、株式会社ウェルビーがかかげるミッションです。
フィンランドのサウナ小屋を思わせる「森のサウナ」、そしてフィンランドの真冬の湖を浴室内に再現した2度Cの水風呂や、湖のほとりでの森林浴を再現した休憩スペースなど、サウナの本場フィンランドにどこよりも近いサウナとして人気の男性専用サウナ施設・ウェルビー。そして、名古屋に一号店、福岡に二号店をオープンした、フィンランドのようにおだやかな「サウナのある生活」をあじわうことができるサウナラボ。
ウェルビー社が考え、生み出すサウナはまさに「森そのもの」といえます。熱(火)や水、木、石といった自然の要素でできたサウナで、自分の身体や心と向き合い、熱い、冷たい、気持ちいい……という身体の野性的な感覚を取り戻すこと。自然のもつリズムと一体化し、ひとも自然の一部だと気が付くこと。
そんな「自然体験」により、都会で疲れた心身を癒してくれる「サウナラボ」が2021年4月、ついに東京に上陸。「サウナラボ神田」として、神田錦町にオープンしました!
「サウナラボ神田」であじわう自然体験
大学創業の地でもあり、現在は高校や大学、学術機関、出版社などが多く集まる“学びのまち”、神田錦町。このエリアのまちづくりの一環として誕生した「神田ポートビル」の地下一階に、「サウナラボ神田」はつくられました。
創業56年の老舗印刷会社の旧社屋をリノベーションしたビルには、一階には「あかるい写真館」などを運営する「株式会社ゆかい」、二階・三階には「株式会社ほぼ日」がアプリで受講可能な学校として新たに開講する「ほぼ日の學校」、四階から六階には神田で100年以上も印刷業を営んできた「精興社」が入っています。そして地下一階につくられた「サウナラボ神田」は、一本の木を支える根っこのように、サウナがこのビルを、そしてこの街を支える、そんな想いも込められているのだそう。
木の根や白樺の木が飾られ、まるで地下の洞窟に森が広がっているかのよう。
地下一階にひろがる「サウナラボ神田」の館内は、フィンランドでサウナの起源といわれている地中に穴を掘ったサウナをイメージしているのだとか。地下にこもって自分と向き合う、そんな静かなサウナ体験ができそうですよ。
ゆるやかに波打つ斜面、壁には山の写真が飾られている。
ロッカーから男女に分かれており、真ん中にはポンチョを着てくつろげる男女共用のスペース「ヴィヒタマウンテン」がそびえています。
木のあたたかさを感じる木製のロッカーは、なんとお手製!
ロッカーには、タオルとポンチョ、サウナハットの用意も。シャワーを浴びたら、さっそくサウナへ!
男性側は「フォレストサウナ」「OKEサウナ」「から風呂」の3種、女性側は「フォレストサウナ」「IKEサウナ」の2種。すべてのサウナ室で、熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を浴びる「セルフロウリュ」が可能です。また、男女ともに、サウナで温まった身体を冷やすマイナス25度Cの「アイスサウナ」が設けられています。
男性側は、右から「フォレストサウナ」、巨大な桶型のサウナ「OKE(桶)サウナ」一人用のサウナ「から風呂」。
男女で共通している「フォレストサウナ」は、明るい雰囲気のフィンランドサウナです。
注目したいのは、サウナ好きならピンとくる!?この座面の高さと天井の低さ!天井付近にたまる熱い蒸気も、余すことなくあじわえる造りです。
白樺などの枝葉をたばねたウィスク(ヴィヒタ)で身体をたたく「ウィスキング」の定期開催も検討中なのだとか!期待が高まります……!
そして女性側の「IKE(池)サウナ」には、サウナのイメージをくつがえすような大胆な仕掛けが隠されていました。
女性側浴室の「IKE(池)サウナ」。
腰ほどの高さに設置された座面は、なんと畳敷き。昔ながらの家の縁側から、よいしょ、とおじゃまするような気持ちで上がります。そしてうす暗く静かな部屋の奥、座面をぐるりと囲むのは、水を張った「池」。池に反射した光がゆらゆらとゆらめき、静かに池の水が流れる音と、時折だれかがロウリュをする音のみが響くおだやかな空間に、自然と心がやすらぎます……。
さて、サウナで身体をあたためた身体を冷水浴などで冷やし、外気に当たりながら休憩することを「外気浴」と呼びますが、サウナラボ神田の女性浴室につくられたのは外気浴ならぬ、「内気浴」の部屋。これがまた、ビルの地下とは、そしてサウナ施設の設備とは思えないほどのおどろきの空間なのです。
女性浴室の「内気浴」部屋。
大人がひとり座れるほどのちいさな部屋には、ハーブを育てる小さな畑、壁には土が。そして天井には、白樺やナラの葉をたばねたウィスク。「自然より自然との距離が近い」ここは、そんな“研究”の部屋なのだそう。空気はしっとりと湿度を含み、土とハーブの香り、生命の存在を全身で感じる……まるで、本当に森の奥に迷い込んだような、あるいは、森と一体化していくような、そんな不思議な心地です。
男女でまったく違った趣のサウナが体験できますが、毎週水曜日は男女浴室が入れ替わります。女性側の「IKE(池)サウナ」、そして「内気浴」の部屋は、ぜひ男性の皆さんにも、水曜日をねらって訪れていただきたいところ!
サウナ後はワークスペースや読書空間としても使える「フォレストライブラリー」でくつろぐもよし、仕事や読書に打ち込むもよし。一階の「キッチンサウナ」では、サウナ後にぴったりのカフェメニューも楽しめますよ!
「サウナラボ」セレクトの、サウナや自然にまつわる本を読むこともできます。 「キッチンサウナ」でいただける気仙沼「アンカーコーヒー」と「サウナラボ 」のコラボによるサウナブレンドのコーヒーは、サウナ後にぴったりのあじわいです。(サウナブレンド Hot:370円、Ice:420円/税込)。
サウナによって都会のなかで自然を感じ、自分を取り戻す
「この街(神田錦町・神保町のエリア)に、なんでサウナがないんだ?って思ったんです」
そう語るのは、サウナラボ神田を手がけた、株式会社ウェルビー代表取締役社長・米田行孝さんです。日本で数々の名サウナを生み出し、「サウナ界のゴッドファーザー」ともよばれる米田さんは、都会にこそサウナが必要、と続けます。
「サウナは、森そのものです。自然と一体化し、ひとも自然の一部だということを思い出す……それは、都会に生きる人々にこそ必要なことなんです。」
旅の出発点であり、嵐の日には避難する場所でもある「港(ポート)」になぞらえてネーミングされた「神田ポートビル」、そしてその地下で、木の根のようにしっかりとこのビルを、そしてこの街を支える「サウナラボ神田」。都会での生活に疲れたとき、自然を感じ、自分を取り戻すためにこの「港」に立ち寄り、そしてまた旅立って行く。「サウナラボ神田」は私たちがまさに必要としていた場所でした!
■サウナラボ神田
所在地:東京都千代田区神田錦町3-9
公式HP:http://saunalab.jp/kanda/
営業時間 12:00〜21:00(5/24(月)から11:
利用料金 2,700円/90分
※完全予約制
※毎週水曜日は男女浴室が入れ替わります
※新型コロナウイルスの感染状況によっては変更がある場合があります。ご確認の上、三密回避、マスク着用、検温対応など感染拡大防止を心がけるようお願いします。