垂直にそびえる高低差数百メートルの断崖の中に、ぽつんと見える、タクツァン僧院。こんな場所に寺院を作ってしまったブータンの人々の信仰心の篤さに心を打たれます。
うっそうと茂る森の中を、ゆっくり歩いて登っていきます。タクツァン僧院まで、あともう少し。
麓から登りはじめて、約2時間ほどでタクツァン僧院に到着。定番のアングルから撮影してみました。この僧院は1998年に火事で全焼してしまいましたが、国を挙げての修復活動によって2004年に再建され、現在の姿となったのだそうです。
この日はブータン人の参拝客がとても多く、定番のアングルで記念写真を撮る家族連れをたくさん見かけました。ここまで来れて、みんなとてもうれしそうです。
階段をそろそろと降りる男性と女の子。ブータンの人々の日常的な信仰の姿に接することができたのが、タクツァン僧院を訪れた時間で得た一番の経験だったかもしれません。
【不思議の国ブータン1】
【不思議の国ブータン2】
【不思議の国ブータン3】
【不思議の国ブータン4】
【不思議の国ブータン6】
【不思議の国ブータン7】
山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。2016年3月下旬に著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』を雷鳥社より刊行。
http://ymtk.jp/ladakh/
取材協力:GNHトラベル&サービス
http://gnhtravel.com