Q 本体の設置場所と安全基準は?
A 薪ストーブを安全に使用するためには、まず、大原則としてそのまま床に置いてはならない。必ず、レンガやタイルなど不燃素材の水平な炉台の上に設置する。また、壁際に置くことが多いが、背面に炉台を立ち上げたり(高さは機種や大きさで変わる)、ストーブ本体にヒートシールドがあると壁との距離を縮めることができる。ただし、建築基準法の内装制限や、消防法によっても細かい規定が定められているので、専門家に相談し、それに見合った安全設計が必要だ。
可燃物との距離は、各メーカーによっても定められているが、スペースに余裕がない場合は、本体にヒートシールドや、壁に不燃材の炉壁を立ち上げると、距離を短くできる。
炉壁を立ち上げる際、壁との間に25 ㎜以上の空気層を設けると熱の伝導率が低くなり安全性が増す。また、さらに壁に近づける炉壁とヒートシールドの組み合わせも有効だ。