はじめまして、Kenです。生活に犬を迎え、趣味だったトレイルランニングやSUPにも犬を連れて行くようになり、ディスクドッグなど、新たなアウトドアアクティビティーにもチャレンジして楽しんでいます!今回は、アウトドアで犬と遊ぶ際に気にかけておきたいことを、お話をさせていただきます。
きっかけは1頭の犬を迎えたこと
今から5年前、念願叶って我が家に1頭の犬を迎えました。名前はペコです。彼が1歳になると、山、海、湖など、一緒に行ける場所はどこにでも連れて行くようになりました。ときに一緒に山を走り、海や湖はSUP、友達とキャンプをするときもぼくらの輪の中には犬がいる、そんな生活を送るようになりました。犬は大切な家族であり、相棒です。一緒に楽しむ時間は最高の思い出になります。
ただ、犬と外で遊ぶ時には、マナーなど気をつけることがあります。周囲の人たちのことを考えて遊ばないと、犬と一緒に楽しめるフィールドがどんどん狭まってしまいます。僕と犬が楽しくてやってるこの遊びを、次の世代にも楽しんでもらいたい、犬と共に遊べる環境を次の世代へ残すためにも、ただ楽しむだけでなく正しく楽しまなきゃ、そう考えるようになりました。
そこで、「ADVENTURE DOGS CLUB」というコミュニティーを作り、犬と人間が一緒に遊べるアクティビティー、犬の行動心理に基づいたドッグトレーニング、犬との同行避難や犬の食事など、さまざまなイベントを開催しています。
では、まず、基本的なマナーについて話していきましょう。
犬と暮らすうえでのマナー
まずは、基本中の基本から。
外でのオフリードは禁止です。犬のおしっこを流す用の水を持ち歩き、犬のおしっこの処理をして、糞は必ず持ち帰りましょう。
自身が住んでいる市区町村への犬の登録と狂犬病ワクチン(年1回)をしましょう。自治体から渡される鑑札と注射済票は着用しなくてはならないことになっています。いまはドッグランを利用する際に混合ワクチンや狂犬病ワクチン証明の提出を求められることも多いです。また、災害時のことを考えてもワクチン接種や自治体への登録はしていたほうがいいでしょう。
ドッグランでのマナー
みなさんが行かれるドッグランでは、それぞれでルールやマナーがあるかと思います。たくさんの犬が集まる場所ですから、犬たちもワクワク、ソワソワします。その中で「それいけー!」とすぐリードを放してしまうと、トラブルにもつながりかねないので、ドッグランに入る前に柵の外から中の犬の状況を観察して、その場にいる犬の様子を見ましょう。
自分の犬やドッグランの中の犬が興奮していたら、少し待って落ち着かせてから中へ入りましょう。中に入ったらリードを外しても、必ず自身の犬から目を離さず、ときどき声を掛けてコンタクトを取りましょう。
まず自分の犬の状態を気にかけてあげることです。そして、ドッグランにいる人たちがお互いの状況を理解して温かく見守ることも、大切だと思います。
ドックギアについて
僕は、散歩の時は基本的にはハーネスを使用しています。リードは持ち手の他に、犬を引き寄せた際に手を通せる輪っかが付いたものを使っています。首輪はノミ・ダニが嫌がる超音波が出るアクセサリーや鑑札を着けるものとして、リードは飼主さんの持ちやすい使いやすいものを、ハーネスは犬に負担がかかりにくいものを選んでもらうのがいいかと思います。
犬にまつわるアイテムの話だけでも話が長くなりそうなので、これはまたの機会に詳しくお話したいと思います。
犬と山の中で遊ぶ時に気をつけること
日本では、リードに繋いだ状況であれば犬が入ってもいいという山は多いです。ただ、国定公園や、自治体や所有者が犬連れでの立ち入りを許可していない場合もありますので、愛犬を連れて山に入りたい場合は、犬と一緒に行っていい所かどうかを、必ず事前にチェックしておきましょう。
前述しましたように、山の中でのオフリードは厳禁です。山の中の環境は、街とは違い、人にとっても、犬にとっても、危険性が高まるからです。
見通しが悪く細い登山道、前から現れたハイカーさんがもし犬が苦手だったら……。
草木の茂みからガサガサという音がして、野生動物が出てきた拍子に犬が興奮したら……。
いかにリスクを減らすことができるかというのも、自然の中へ身を置く楽しみ方のひとつではないでしょうか。そのリスクの伴う場所へ犬を連れて行くということは、犬の安全管理はもちろんのこと、他の楽しみを求めて山へ遊びに来た方への配慮も必要です。山の中では絆という見えないリードで繋がれるより、誰にでも見えるホンモノのリードで繋がっておきましょう。リードは人間と犬を繋ぐ命綱でもありますし。
リードの話になったので、私が山の中で使用しているリードのお話をすると、山の中では腰巻きリードを使用しています。自分自身の安全を考えたときに、両手はフリーになっていた方が良いという考えからです。また、万が一、犬が滑落してしまったときのことを想定して、首輪ではなくハーネスを使うことをおすすめします。
また、山でも犬のおしっこはお水で流し、糞は必ず持ち帰りましょう。犬のうんち袋は山の中ではゴミ袋にもなるし余分に持ってもいいくらい
犬をマダニから守るために
犬を外に連れ出す時、気をつけたいことのひとつにマダニがあります。マダニは動物の熱や二酸化炭素(CO2)、振動に反応するといわれています。また、マダニの足は動物の体にひっかかりやすい形状になっているそうです。シーズンになると、山の中に限らず公園や河川など、さまざまな場所でマダニが見られます。
我が家では経口タイプの薬を飲み、マダニの嫌がる超音波が出るアクセサリーを身につけ山に入ります。僕が使っているものは、「TICKLESS」というものです。
また、下山後はすぐマダニが付いていないかチェックをして、場合によってはお風呂に入ります。お風呂では、マダニが嫌がるハーブが配合された「NOVA SCOTIA FISHERMAN」というブランドのドッグソープを使っています。
また、キャンプや涼しくなるシーズンでの登山では衣服を着せ、付着を少しでも減らせるようにしています。
犬と暮らすには、犬に人間のことを知ってもらうだけでなく、人間も犬のことをよく理解する必要があると思っています。そうすることで、人と犬は、家族や仲間として、人間社会の中でうまく共生していけると信じています。
皆さんも、マナーなどのポイントを押さえ、大切な仲間である愛犬とアウトドアでのびのび楽しんで、楽しい思い出をたくさんつくっていってくださいね!