これからのシーズンは、人も犬も水遊びが気持ちいい季節ですね。SUPは小型犬から大型犬まで遊べるのが魅力ですし、子どもでも遊べるので夏にオススメのアクティビティです。今回は、犬とSUPを楽しむ時の装備や楽しみ方などをご紹介します。愛犬と一緒に、楽しい夏の思い出をつくってくださいね!
犬とSUPを楽しむ時、気をつけること
犬が入水できる湖かどうかを確認する
犬とSUPで遊ぶ場所としてオススメなのは静水、つまり、湖がベストではないかと思います。しかし、犬が入水できる湖と、できない湖があるので、遊びに行く前に事前に調べてください。現地に到着してから犬は一緒に楽しめないとなるのは残念ですから。
犬にもライフジャケットを
私の愛犬はチワワです。とても臆病なので、水やSUPに少しずつ慣らすようにしました。犬とSUPを楽しむために、私が気をつけていることは次のような点です。
犬にも必ずライフジャケットを着せてください。泳ぎが得意な犬もそうでない犬もいます。ライフジャケットを着せて愛犬の命を守りましょう。私の犬のライフジャケットは2000円くらいでした。価格はサイズによって変わります。犬のサイズに合ったものを選ぶようにしてください。
もちろん、人間も安全のため必ずライフジャケットを着用しましょう。湖ならば、水に落ちても、ライフジャケットを着用して落ち着いて行動すれば、ほとんどの場合、どこかの岸にたどり着くことができると思います。また、SUPは不安定さを楽しむスポーツなので、気温・水温に合わせて、水に落ちても大丈夫な服装の準備をしてください。また、リーシュコード(人とSUPをつなぐもの)も必ず着用しましょう。
リードについて
犬のリードはSUPよりも、人に装着した方がいいのではないかと個人的に思っています。「インフレータブル(空気を入れて膨らませるタイプ)」のSUPは、場合によっては水上で空気が抜ける可能性があります。そうなった場合、ほとんどのSUPは沈んでしまいます。犬の泳力とライフジャケットの浮力以上に、空気が抜けたSUPの沈む力は強いと思いますので、リードをSUPにつないでいると、犬は溺れてしまうでしょう。そうならないためにも、リードは人に装着した方がいいと思います。
また、湖で遊んでいる人の中には、犬が苦手な人もいます。周囲への配慮として、水上でも犬をノーリードで遊ばせるのはやめましょう。
犬に水上での遊び方を教えよう
泳ぎが得意な犬、水が好きな犬は、SUPの上にいるよりも水の中に入っている方が好きだという場合がある思います。しかし、水に飛び込んで遊んでいるうちに、飼い主がわからなくなってしまう犬をたまに見かけます。水の中に入っても、必ず飼い主のところに戻って来れるようなしつけをした方がいいです。また、SUPの上に落ち着いて座っていることができるようなしつけも、愛犬の安全のために必要です。
漕ぐ力をつけましょう
犬を乗せているということは、犬の体重の分だけ、SUPが重くなっている状況です。大型犬、小型犬と重さはさまざまですが、重くなった分、漕ぐ力、操る力が必要になります。また、じっとしている犬ならばバランスが崩れにくいのですが、犬がSUPの上で動き回ると、バランスをとるのが難しくなり、水に落ちやすくなるので気をつけてください。また、人も犬も落水した場合に、SUPの上に乗りなおせるようにする練習をしておいてください。
犬を乗せるSUPの準備
SUPには、ハードボードとインフレータブルボードがあります。インフレータブルボードは、空気で膨らますタイプのものです。ハードボードはバースト(破裂)することはないですが、インフレータブルボードはバーストする可能性があります。経年劣化などが原因ですが、犬の爪で穴が開くこともあります。そのため、レンタルのSUPには犬を乗せられない場合があります。
また、SUPの上に敷く「デッキパッド」という滑り止めを敷けば滑りにくいのですが、それ以外の場所は大変滑りやすいです。滑って慌てて落ちる犬、犬を慌ててSUPの上にリカバリーさせようとして落ちる飼い主という光景も見かけます。犬と乗る場合は、大きめなサイズのデッキパッドを購入することをオススメします。
アフターSUPの楽しみ方
愛犬とSUPを楽しんだ後は、帰り道にペット同伴ができる飲食店で食事をするのももいいですし、キャンプ場であれば、外ごはんを楽しむのもオススメです。体を動かした後に、外で家族や仲間と食べるごはんは格別に美味しいですよ。
私の一番の楽しみは、帰ってからの犬のお風呂タイムです。愛犬がケガをしていないか、ダニなどがついていないかなどを確認しながらのお風呂タイムが大好きです。愛犬に愛情を伝える時間だと思っています。お風呂の後は、愛犬と昼寝。幸せな1日です。
旅先などでは、宿泊施設にペット用のシャワールームがあるところが便利です。そういった設備のある宿泊施設に泊まるのであれば、犬の汚れを気にせず思いきりSUPを楽しめると思います。
ここ数年、SUPを楽しむ人も犬も増えてきていきます。場所の選定やルールなどを守って、みんなで気持ちよく楽しめるようにしたいですね。また、人に対しての心臓マッサージの訓練はやったことがある人はいるかと思いますが、犬にはしたことがない方がほとんどなのではないかと思います。ペットに対しての心臓マッサージやレスキュー呼吸の方法も覚えておくといいと思います。